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アプリのキャンセル料は GO・S.RIDE・DiDi・Uber・フルクルの公式ページ、電話で呼んだときの条件は各タクシー会社の公式ページ、法令は国土交通省の標準運送約款とe-Govの条文、運転手の働き方は厚生労働省の資料で、いずれも2026年9月24日に確認した内容です。タクシー会社の名前は出さず、「東京23区の大手A」のように書いてリンクを公式ページに張っています。金額と条件は変わることがあるので、呼ぶ前にアプリや会社の案内で確かめてください。運転手の側の話は、筆者が都内で乗務していた2018年から2020年ごろの記録です。
タクシーをアプリで呼んだあとで、予定が変わった。電話で頼んだけれど、先に空車が通りかかった。こういうときに気になるのが「いま取り消したら、いくらかかるのか」です。
結論から言うと、アプリで呼んだ場合は、GOとS.RIDEでは配車が決まってから3分を過ぎて取り消すと500円がかかります。電話で呼んだ場合は、会社ごとに決まりが違い、到着前なら迎車料金の500円や310円、配車が完了して5分を過ぎるとメーターの表示額という会社があります。そして国の標準運送約款には、乗る前に取り消したときの条文がありません。だから条件は、アプリごと、会社ごとにばらばらです。
この記事では、その条件を公式ページの原文で一つずつ並べます。後半では、呼ばれた運転手の側で何が起きているのかも書きます。筆者はもともと都内でタクシーに乗務していて、2019年にこの記事の最初の版を書きました。そのときの予想がいまどうなったかも、最後に答え合わせをしています。

結論。取り消すタイミングで、かかるかどうかが決まる
先に要点を並べます。細かい条件と出典は、このあとの章で書きます。
- 車が決まる前なら、GOもS.RIDEも無料。GOは「車両確定前のキャンセルは、キャンセル料金はかかりません」と案内しています。
- GO・S.RIDEは、決まってから3分を過ぎると500円。GOは税込500円、S.RIDEは課税対象外で500円です。
- 到着して5分たっても乗る人が見つからないときも500円。運転手の側で取り消され、キャンセル料がかかります。
- DiDiは予約注文で500円の条件が公開されている。すぐ呼ぶ場合の条件は、利用者向けのよくある質問には書かれていませんでした。
- フルクルは原則としてキャンセル料がかからない。ただし頻繁に取り消すと、利用の制限や停止があり得ます。
- 電話で呼んだときは会社ごと。到着前は迎車料金、到着後はメーターの表示額、5分を過ぎたらメーター額など、会社によって違います。
- 予約は、無料で取り消せる期限が決まっている。1時間前まで、20分前まで、前日なら30%など、会社とサービスで違います。
- 取消を繰り返すと、アプリが使えなくなる。GOはアカウントロックが自動でかかり、S.RIDEは一時的に使えなくなります。
早い話が、呼んだら乗る、乗らないならすぐ取り消す、の2つを守れば、キャンセル料がかかる場面はかなり減らせます。逆に、何台も呼んでおいて先に来た車に乗る、という使い方は、いまのアプリでは料金と利用制限の両方の対象です。

そもそもキャンセル料は、どこで決まっているのか
国の標準運送約款には、取消の条文がない
タクシー会社と乗る人の約束ごとは、多くの場合、国土交通省が定めた一般乗用旅客自動車運送事業標準運送約款に沿っています。昭和48年9月6日の告示で、最後の改正は令和8年4月10日です。筆者はこの約款の全文を読み、「取消」「解除」「キャンセル」という言葉を探しましたが、一つも出てきませんでした。
約款の第1条は、約款に定めのないことは「法令の定めるところ又は一般の慣習によります」としています。第1条の2項では、約款の趣旨と法令に反しない範囲で特約に応じたときは、その特約によるとしています。第5条は運賃と料金について「地方運輸局長の認可を受け、又は地方運輸局長に届出をして実施しているものによります」、第6条は「旅客の下車の際に運賃及び料金の支払いを求めます」です。
つまり約款は、乗って、降りるときに払う、という流れを前提にしていて、乗る前に取り消したときの決まりは書いていません。そのため、キャンセル料の条件は、アプリの運営会社のキャンセルポリシーや利用規約、タクシー会社それぞれの案内で決まっています。
ここで一つ断っておくと、約款に条文がないことは「キャンセル料を払わなくてよい」という意味ではありません。アプリを使うときは、その規約に同意しています。法律の上でどこまで払う義務があるかは、この記事では一次資料で確かめられていないので書きません。

迎車料金は認可、予約料金は届出
タクシーの運賃と料金には、国の認可が要るものと、届け出ればよいものがあります。道路運送法9条の3は、運賃と料金を定めて「国土交通大臣の認可を受けなければならない」としたうえで、国土交通省令で定める料金は、あらかじめ届け出ればよいとしています。その料金は、道路運送法施行規則10条の4で「時間指定配車料金及び車両指定配車料金とする」と決まっています。
まとめると、運賃と迎車回送料金は認可、時間を指定する予約の料金と車種を指定する料金は届出です。どちらも旅客自動車運送事業運輸規則4条で「公示した後でなければ、これを実施してはならない」とされています。会社の案内に料金が書いてあるのは、このためです。
乗る人の側から見ると、迎車料金や予約料金は、国に認められたか届け出た額が、会社のページなどに示されているということです。反対に、取り消したときの扱いは約款にないぶん、会社ごとの案内やアプリの規約を読まないと分かりません。この記事でアプリと会社の案内を一つずつ並べているのは、そのためです。電話で呼ぶ会社の案内に取消の条件が見当たらないときは、呼ぶときにオペレーターに聞いてしまうのが確実です。

東京の迎車料金は、会社ごとの定額
キャンセル料の話で必ず出てくるのが迎車料金です。呼んだ車が迎えに来るまでの料金で、電話で呼んだときの取消では、この迎車料金の額がそのままキャンセル料になる会社があります。
東京ハイヤー・タクシー協会の運賃料金表(2026年4月20日改定)では、東京23区・武蔵野市・三鷹市の迎車回送料金は「1回につき定額料金を事業者ごとに設定」です。国が一律の額を決めているわけではなく、会社ごとに違います。23区の大手タクシー会社Aの料金ページでは、アプリから呼んでも電話で呼んでも500円、大手Bも迎車料金500円と案内しています。
| 項目 | 東京23区・武蔵野市・三鷹市 | 多摩地区 |
|---|---|---|
| 初乗運賃 | 1.0kmまで500円 | 1.0kmまで500円 |
| 加算運賃 | 232m増すごとに100円 | 211m増すごとに100円 |
| 時間距離併用運賃 | 1分25秒までごとに100円 | 1分20秒までごとに100円 |
| 迎車回送料金 | 1回につき定額料金を事業者ごとに設定 | 同左 |
迎車料金やメーターの仕組みそのものはタクシーメーターの見方と迎車料金で詳しく書いています。

迎車料金には3つの決め方がある
GOのサポートページ「迎車料金とは何ですか?」は、アプリから呼ぶと「タクシー会社が定める迎車料金がかかります」としたうえで、「固定料金制」と「スリップ制」があり、「一部、迎車料金がかからないタクシー会社もあります」と書いています。
スリップ制は、GOの説明によると「固定の迎車料金の代わりに、迎車中からメーターを回します」。迎えに行く間の距離と運賃は初乗りの分として扱い、上限は「一般的には、1km、2km」です。GOは、電話で直接呼んだときの迎車料金とは異なる場合があるとも書いています。

アプリのキャンセル料は、誰に払っているのか
意外と知られていないのが、アプリのキャンセル料の払い先です。GOの料金案内(2026年07月24日更新)は、料金を3つに分けています。
- 運送料金 →「お客様が運送事業者に支払う運送契約の料金です。」
- 手配料 →「配車または各種手配や条件指定を利用した際、お客様が当社に対して支払う料金です。」アプリ手配料は100円
- キャンセル料金 →「特定の条件下でキャンセルされた場合、お客様が当社に対して支払う料金です。」キャンセル料金は「500円~」
ここでいう「当社」はGOの運営会社です。つまりGOのキャンセル料は、タクシー会社ではなく、アプリの運営会社に払う料金として書かれています。S.RIDEのよくある質問も、キャンセル料は運営会社が利用者から直接受け取ると書いています。
では、そのキャンセル料がタクシー会社や呼ばれた運転手に回っているのか。これは公開されている情報では確かめられませんでした。旧版のこの記事には「多くの会社でキャンセル料は会社が負担しています」と書いていましたが、これも根拠を示せないので取り消します。ちなみにGOのアプリ手配料は、「注文をキャンセルされた場合は、アプリ手配料は発生しません」とされています。

GOのキャンセル料
かかるのは2つの場合で、どちらも500円
GOのキャンセルポリシー(2025年11月28日改定)は、冒頭で「サービスの品質を維持するため、以下の場合に、キャンセル料金を請求し、サービスのご利用を制限いたします」と書いています。キャンセル料金は「500円(税込)」で、かかるのは次の2つの場合です。
- 「タクシーの配車確定後3分以上経過後にお客様都合で配車をキャンセルする場合」
- 「タクシーが迎車場所に到着後お客様を特定できずに5分以上経過したため乗務員が配車をキャンセルする場合」
1つ目は自分で取り消した場合、2つ目は迎えに来た車が乗る人を見つけられず、運転手が取り消した場合です。2つ目は、自分では取り消していなくてもかかる点に気をつけてください。呼んだ場所から離れてしまった、電話に気づかなかった、というときに起こります。
サポートページ「タクシー配車後のキャンセル方法」では、「配車確定後3分以内であれば無料でキャンセルが可能です」としたうえで、「配車確定後は車両が迎車地に向かっております。やむを得ない場合を除き、キャンセルはお控えください」と書いています。

請求しない6つの場合
同じキャンセルポリシーには、キャンセル料を請求しない場合も6つ書かれています。
| GOがキャンセル料を請求しない場合 | 原文の要点 |
|---|---|
| 初回のキャンセル | 上の2つの場合の「初回キャンセルの場合(GO Web版をのぞく)」 |
| 到着が遅れた | 目安到着時間より「一定時間遅延した場合」 |
| 別の人が乗った | 「お客様が配車したタクシーに別のお客様が乗車された場合」 |
| キャンペーンカーなど | 「当社が定めるキャンペーンカー等の配車の場合」 |
| 離れた場所に着いた | 指定した迎車場所から「一定距離離れた場所に到着した場合」 |
| 別の車に替わった | 「一度手配したタクシーの迎車が困難となり、別のタクシーが手配された場合」 |
初回は請求しない、というのはアプリの初めての取消という意味で、ブラウザで使うGO Web版は対象外です。「一定時間」「一定距離」が何分、何メートルかは、公式ページに書かれていません。目安の到着時間から大きく遅れた、呼んだ場所からかなり離れた所に止まった、というときは、請求されてもサポートに問い合わせる余地があります。
呼んだ車に別の人が乗って行ってしまった場合は、GOのサポートが「アプリ内の[乗車していない場合はこちら]を押して配車をキャンセルしてください」と案内しています。

請求されたら、どう払うか
キャンセル料の払い方は、GOのサポートによると「配車依頼時に選択された決済方法(車内決済の場合はカード決済)」です。サポートページ「キャンセル料金を請求されました」では、アプリの利用履歴から払え、「カード、d払い、PayPay、Apple Payが使えます」とされています。
気をつけたいのは、払わずに済ませる方法がないことです。同じページに「未清算のキャンセル料金がある状態で、アカウントの削除・退会はできません」「新しくアカウントを作成しても、キャンセル料金の請求は引き継がれます」と書かれています。
一方で、問い合わせてよい場合も書かれています。やむを得ない理由でのキャンセルだった、どの決済方法も使えない、依頼した覚えがない、といった場合です。そのときは「[キャンセル日時]と[車両番号]を必ずお知らせください」とあります。

取消を繰り返すと、使えなくなる
キャンセルポリシーの2つ目の柱が利用制限です。GOは、次の2つの場合にサービスの利用を制限するとしています。
- 「タクシーの配車確定後のお客様都合による配車のキャンセルが複数回行われた場合」
- 「所定のキャンセル料金のお支払いが完了していない場合」
サポートページ「アカウントロックがかかりました」には、「配車依頼のキャンセルが複数回発生するとアカウントロックが自動でかかります」「アカウントの削除やログアウトをされてもロックは解除されません」とあります。何回でロックがかかるかは公開されていません。回数を試すような使い方はしないほうが安全です。

何台も同時に呼んだとき
GOは、1回の依頼で複数の車を呼べます。サポートページ「複数の車両を呼べますか?」によると、同時に3台まで、法人向けのGO BUSINESSでは最大10台までです。人数が多いときに使う機能です。
ただし同じページに、「キャンセル料やオプション料金など手配料は、車両ごとに発生します」とあります。何台も呼んで乗らなかった場合は「キャンセル料金が発生します。また、繰り返しキャンセルされた場合には、複数の車両を呼ぶことができなくなります」。3台呼んで1台に乗れば、残りの2台分がキャンセル料の対象になり得るということです。

AI予約とGOエコノミーの取消
時間を指定して呼ぶAI予約は、サポートページで「車両の手配を開始する前(希望時間の15分前目安)であればキャンセルいただけます」とされています。車両が決まったあとに自分の都合で取り消すと、「所定のキャンセル料金を徴収させていただく場合がございます」。また、運転手の側の取消が何回も起きた場合は、その時点のAI予約がすべて自動で取り消されるとも書かれています。

相乗りのGOエコノミーは条件が少し違います。キャンセルポリシーでは、集合時刻までに自分の都合で取り消すと500円(税込)ですが、乗る人が見つからない場合は「GOエコノミー乗車料金全額」です。初回の取消、到着が一定時間遅れた場合、運転手から出発スポットの変更があった場合は請求しないとしています。

S.RIDEのキャンセル料
すぐ呼ぶは、3分を過ぎると500円
S.RIDEのよくある質問「キャンセル料」では、「すぐ呼ぶ(即時配車)」のキャンセル料は「500円(課税対象外)/回」です。かかるのは次の2つの場合です。
- 「注文車両確定後、3分以上経過した後のお客様の都合によりキャンセルをした場合」
- 「車両到着後、5分経過後もご乗車いただけず注文キャンセルとなった場合」
条件の骨組みはGOとほぼ同じです。違うのは払い方で、ネット決済などは注文時の方法で自動で引き落とされ、車内で払う設定の人はアプリにクレジットカードを登録して履歴から払います。コンビニで払う場合は「この場合のキャンセル料は580円(課税対象外)/回となります。また、手続きおよび利用制限解除には時間がかかります」とあります。
取消を繰り返したときの扱いは、別のよくある質問に「配車確定後のキャンセルが所定の回数以上に行われると、一時的にアカウントがご利用できなくなります」と書かれています。何回かは公開されていません。
GOと比べると、違いは3つあります。1つ目は金額の表記で、GOは税込500円、S.RIDEは課税対象外で500円です。2つ目は払い先で、どちらもアプリの運営会社が受け取る形ですが、S.RIDEは運営会社が直接受け取るとはっきり書いています。3つ目は初回の扱いで、GOには初回の取消は請求しないという決まりがありますが、筆者が読んだS.RIDEのキャンセル料と注文取消のよくある質問には、初回についての記述は見当たりませんでした。1回目から500円がかかるものと考えておくのが安全です。

予約と空港定額は20分前まで
S.RIDEの予約配車と空港定額は、キャンセル料が「予約サービス料相当額」です。かかるのは「予約時刻の20分前を過ぎてから、お客様の都合によりキャンセルをした場合」と、「予約時刻から5分経過後もご乗車いただけず注文キャンセルとなった場合」です。
予約配車のよくある質問では、予約は乗る6日前から20分前までの範囲でできます。予約サービス利用料の例は1,080円です。早朝の予約の取り方は早朝にタクシーを予約する方法でまとめています。

DiDi・Uber・フルクルのキャンセル料
DiDiは予約注文の条件が公開されている
DiDiの利用者向けよくある質問には、予約注文のキャンセル料が書かれています。「以下のような場合に500円のキャンセル料がかかります」として、次の3つが挙がっています。
- 「ドライバー受付後、3分経過してからのお客様によるキャンセル」
- 「ドライバー乗車地点到着後、お客様によるキャンセル」
- 「出発希望時刻から5分経過後、ドライバーによるキャンセル」
予約注文は、愛知県を除く全てのサービスエリアで、出発日時を30分後から3日後までの間で選べます。「本機能は、配車を確約するものではありません」とされ、出発時刻の10分前までに配車できるかどうかが知らされます。北海道、宮城、兵庫、広島、長崎、沖縄では手配料が300円~780円かかります。
一方、今すぐ呼ぶ場合のキャンセル料は、このよくある質問のページには書かれていませんでした。キャンセルについての記述は予約注文の3行だけです。すぐ呼ぶときの条件は、アプリの画面で確かめてください。

Uberは予約の方が高いとだけ書かれている
Uber Reserveの案内には、「Uber Reserve のキャンセル料は、オンデマンドの場合よりも高く」と書かれています。すぐ呼ぶ場合より予約の方が高い、ということは分かりますが、具体的な金額は公式ページでは確かめられませんでした。
フルクルは原則かからない
手を挙げる代わりにアプリで近くの空車とつながるフルクルは、キャンセル料の考え方が違います。利用規約の第9条は、マッチングが成立した場合「迎車料金は発生しません」、マッチング後でも規約に従って取り消せ、「原則としてキャンセル料および待機料金その他の追加料金は発生しません」としています。ただし、利用者の指示で車を待たせた場合は別です。
その代わり第8条で、マッチング成立後は、適切に取り消さない限りその車に乗らなければならないとされ、頻繁な取消は利用の制限や停止があり得ると書かれています。2026年3月30日のお知らせでも、マッチング後のキャンセルについて注意が出ています。なおフルクルは2026年2月9日から、マッチング後は迎車の扱いで向かう方式に変わりました。詳しくはフルクルの使い方で書いています。

アプリ別のキャンセル料を並べる
ここまでの内容を一つの表にします。金額と時間は2026年9月24日に公式ページで確かめたものです。
| アプリ | 無料で取り消せる時間 | 過ぎたときの料金 | 繰り返したとき |
|---|---|---|---|
| GO | 配車確定から3分以内 | 500円(税込) | アカウントロックが自動でかかる |
| S.RIDE(すぐ呼ぶ) | 車両確定から3分未満 | 500円(コンビニ払いは580円) | 一時的に使えなくなる |
| S.RIDE(予約・空港定額) | 予約時刻の20分前まで | 予約サービス料相当額 | 一時的に使えなくなる |
| DiDi(予約注文) | 受付から3分未満 | 500円 | よくある質問に記載なし |
| Uber(予約) | 公式ページで確認できず | オンデマンドより高い | 公式ページで確認できず |
| フルクル | 原則いつでも | 原則なし | 利用の制限や停止があり得る |
GO・S.RIDE・DiDiの予約注文は、車が決まってすぐなら料金はかからず、3分を過ぎると500円、という同じ形です。フルクルは原則かからず、Uberは金額を確かめられませんでした。アプリごとの対応エリアや迎車料金、支払い方法の違いはタクシー配車アプリの比較でまとめています。

電話で呼んだタクシーのキャンセル料
「配車が決まった時点」から条件が始まる
電話で呼んだ場合、アプリのような共通の規約はありません。ただ、会社の案内を読むと、いくつもの会社が「配車が決まった時点」から取消の条件を始めています。
東京23区の大手タクシー会社AのQ&Aは、「ご注文をいただき配車が完了した時点で1つの運送契約が締結されており」と書いています。都内の無線グループのよくあるご質問は、配車決定とは「無線番号をお伝えした時点をいいます」としています。京都を本拠とする会社のWeb配車の利用規約も、配車決定を「本サービスの画面にて無線番号をお知らせした時点」としています。
電話で頼んで、オペレーターから車の番号を伝えられたら、その時点で車は動き出していると考えてください。

会社ごとの条件
公式ページに書かれている条件を並べます。会社名は出さず、リンクを各社のページに張っています。
| 会社 | 取り消したときの料金 | 出典 |
|---|---|---|
| 東京23区の大手A | 配車完了から5分を過ぎて取り消すと、迎車料金を含むメーターの表示額 | 料金について・Q&A |
| 東京23区の大手B | 配車確定後の取消は「所定の料金および実費を申し受ける場合がございます」 | 電話配車のよくある質問 |
| 都内の無線グループ | タクシーが着くまでは迎車料金の500円 | よくあるご質問 |
| 東京23区(墨田区)のある会社 | 着くまでは迎車料金の310円。着いていればメーターの表示額 | よくあるご質問 |
| 京都を本拠とする会社(Web配車) | 配車決定後に乗らなかった場合、次に乗るときに請求することがある | 利用規約 |
大手Aの原文は「お客様のご都合で、配車完了5分経過後にキャンセルされた場合、当社では、迎車料金を含むメーター表示額を申し受けいたします」です。墨田区の会社の310円は、ページに日付がなく、2026年4月20日の運賃改定の前からの額か後の額かは確かめられませんでした。2026年9月24日の時点でその案内に310円と書かれていた、ということです。
京都の会社の規約には、取消を「相当頻度繰り返したと認められる場合、故意・過失に関わらず、今後の配車をお断りする場合があります」ともあります。電話やWebでも、取消を繰り返すと断られることがある点はアプリと同じです。
大手Bは、電話で呼ぶときは「ご利用の15~20分程前を目安」に連絡するよう案内していて、迎車料金は500円です。電話で呼んで取り消す可能性があるなら、呼ぶ前にその会社の案内を一度読んでおくと安心です。

待たせたときの料金
取り消すわけではなくても、呼んだ車を待たせると料金がかかります。大手Aの料金ページは「タクシー到着時間(予約配車の場合は予約時間)から5分までは無料でお待ちします。5分経過後はタクシーメーターを入れさせていただきます」としています。さらに「お客様に連絡がつかない場合は、到着時間から最短5分で引きあげさせていただく場合があります」とあります。
都内の無線グループは、約束の時間を5分以上過ぎるとメーターを入れて待ち、「1分25秒毎(割増時間帯は1分10秒毎)に100円ずつ加算されます」と書いています。5分を過ぎて待たせたうえで取り消せば、その間のメーターの額がかかることになります。

予約・定額・空港のキャンセル料
無料で取り消せる期限
予約は、無料で取り消せる期限がはっきり決まっていることが多いです。都内の無線グループは「予約時間の1時間前までにご連絡をいただければ、キャンセル料はかかりません。それ以降は迎車料金の500円がかかります」。S.RIDEは予約時刻の20分前まで、GOのAI予約は手配が始まる前(希望時間の15分前が目安)までです。
予約の料金そのものもかかります。大手Aは時間指定予約料金が1台につき500円、車種指定予約料金が1台につき2,000円です。大手Bは「予約料金として500円、迎車料金として500円、計1,000円が加算されます」と案内しています。
| 予約の種類 | 無料で取り消せる期限 | 過ぎたとき |
|---|---|---|
| 都内の無線グループの予約 | 予約時間の1時間前まで | 迎車料金の500円 |
| S.RIDEの予約配車・空港定額 | 予約時刻の20分前まで | 予約サービス料相当額 |
| GOのAI予約 | 手配を始める前(希望時間の15分前が目安) | 所定のキャンセル料金がかかる場合がある |
| 大手Aの定額サービス | 指定時刻の1時間前まで | 予約の定額料金 |
| 九州のある会社の予約 | 乗る日の前々日まで | 前日は利用予定金額の30% |

定額・空港・前日の取消は重い
金額が大きくなりやすいのが、定額の予約です。大手AのQ&Aは、定額サービスについて「お客様のご都合で、配車ご指定時刻より1時間を切ってキャンセルされた場合、当社では、ご予約の定額料金を申し受けいたします」としています。京都の会社の空港定額は、地域によって「希望時間を超えたキャンセルについては、定額運賃の100%をキャンセル料として頂戴いたします」です。
九州のある会社の予約の取り消しについては、日にちで段階を分けています。前々日までの取消は無料、前日の取消は「ご利用予定金額の30%」、予約の時間を過ぎて乗らなかった場合は「ご利用予定金額の100%」です。一方で、地震や台風などの天災、飛行機やJR列車の運休や遅れによる取消は「ご相談により、キャンセル料を免除することもあります」と書かれています。
空港への定額や前日までの予約は、1回の金額が大きいぶん、取消の料金も大きくなります。予定が変わりそうなら、期限の前に早めに連絡するのがいちばん確実です。

よくある場面ごとに、いくらかかるか
ここまでの条件を、実際によくある場面に当てはめてみます。どれも2026年9月24日に公式ページで確かめた条件をもとにした目安で、実際の請求は各アプリや会社の画面と案内で確かめてください。
GOで呼んで、1分後に予定が変わった
配車確定から3分以内なので、キャンセル料はかかりません。GOは「配車確定後3分以内であれば無料でキャンセルが可能です」と案内しています。アプリ手配料も、注文を取り消した場合はかかりません。ただし、アプリを閉じただけでは手配が続くので、必ずキャンセルボタンで取り消してください。
GOで呼んで、5分たってから取り消した
配車確定から3分以上たっているので、自分の都合による取消として500円(税込)の対象です。ただし、これが初めての取消なら、GOは初回キャンセルとして請求しないとしています(GO Web版をのぞく)。2回目以降は500円がかかると考えておくのが安全です。
呼んだ場所に車が来たのに、気づかなかった
到着してから5分以上たっても乗る人が見つからないと、運転手の側で取り消され、GOでもS.RIDEでも500円がかかります。自分で取り消したわけでなくてもかかる点に気をつけてください。呼んだ場所の近くで待つ、運転手からの連絡に出られるようにしておく、の2つで防げます。
GOで3台呼んで、1台にだけ乗った
GOのキャンセル料は車両ごとにかかるので、乗らなかった2台がキャンセル料の条件に当てはまれば、500円の2台分で1,000円になり得ます。さらに繰り返すと、複数の車両を呼べなくなります。人数が多くて本当に3台が必要なときに使う機能だと考えてください。
呼んだ車が遅いので、流しのタクシーに乗った
先に呼んだ車を取り消さずに別の車に乗ると、呼んだ車はそのまま向かってきます。着いてから5分たっても乗る人が見つからなければ運転手の側で取り消され、GOやS.RIDEでは500円の対象になります。先にアプリで取り消してから乗るようにしてください。GOは、目安の到着時間より一定時間遅れた場合は請求しないとしているので、遅れが大きかったときは、請求が来ても問い合わせる余地があります。
電話で呼んだあと、着く前に取り消した
会社によって違います。都内の無線グループなら迎車料金の500円、墨田区のある会社なら迎車料金の310円です。23区の大手Aは、配車完了から5分を過ぎて取り消すと、迎車料金を含むメーターの表示額としています。電話で番号を伝えられたらすぐに、取り消すかどうかを決めるのがいちばんです。
予約していた空港行きを、前の日に取り消した
これも会社しだいです。九州のある会社の例では、前々日までなら無料、前日なら利用予定金額の30%です。S.RIDEの空港定額なら、予約時刻の20分前までは無料で取り消せます。京都の会社の空港定額は、希望時間を過ぎた取消が定額運賃の100%です。予約をした時点で、その会社の取消の期限を控えておくと安心です。
こうして並べると、キャンセル料がかかるのは、ほとんどが「取り消すのが遅かった」か「取り消さずに放っておいた」場合です。早く取り消せば、かからないか、かかっても迎車料金の分までに収まる例が多く見られます。
キャンセル料と迎車料金は別のもの
混同しやすいので、ここで整理しておきます。迎車料金は、乗ったときに運賃と一緒に払う、迎えに来てもらうための料金です。GOのサポートは、迎車料金を「タクシー会社が定める」料金と説明しています。キャンセル料は、乗らなかったときに払う料金で、GOでは運営会社に払う料金です。
電話で呼んだ場合は、この2つが重なることがあります。都内の無線グループや墨田区の会社のように、着く前に取り消したときのキャンセル料を「迎車料金」の額としている会社があるためです。アプリで呼んだときに乗れば迎車料金、乗らずに取り消せばキャンセル料、と分けて考えると分かりやすくなります。
キャンセル料がかからない場合と、取り消すときの手順
かからない場合、相談できる場合
ここまでの条件を、乗る人の側から整理し直すと、キャンセル料がかからない、または相談できるのは次のような場合です。
- 車が決まる前に取り消した(GOは「車両確定前のキャンセルは、キャンセル料金はかかりません」)
- GO・S.RIDEで、車が決まってから3分以内に取り消した
- 呼んだタクシーに別の人が乗ってしまった(GO)
- タクシーが目安の時間から一定時間遅れた、呼んだ場所から一定距離離れた所に着いた(GO)
- やむを得ない理由があった(GOは問い合わせを受け付けている)
- 予約で、無料で取り消せる期限の前に連絡した
- 天災や飛行機の欠航などで、会社が相談に応じる場合(九州のある会社の例)

呼ぶ前にできること
キャンセル料がかかる場面の多くは、呼ぶ前の準備で防げます。公式ページの条件から逆算すると、気をつけたいのは次の5つです。
- 出られる準備ができてから呼ぶ。アプリでは車が決まってから3分を過ぎると、取消に500円がかかります。支度が終わる前に呼んで、結局取り消すという流れがいちばん損です。
- 呼ぶ場所を正確に指定する。到着してから5分たっても乗る人が見つからないと、キャンセル料の対象になります。建物の入口が複数あるときは、車が止まれる側を指定しておきます。
- 運転手からの連絡に出られるようにする。大手Aは、連絡がつかない場合は到着から最短5分で引きあげる場合があると案内しています。
- 電話で呼ぶときは時間に余裕を持つ。大手Bは、電話で呼ぶときは利用の15~20分ほど前を目安にするよう案内しています。
- 予約をしたら、無料で取り消せる期限を控える。1時間前、20分前、前々日など、会社とサービスで違います。
そして何台も同時に呼ばないことです。先に来た車に乗るつもりで何台も呼ぶと、乗らなかった車の分のキャンセル料と、アカウントの利用制限の両方の対象になります。
取り消すときの手順
取り消すと決めたら、何よりも早く取り消すことです。GOのサポートは「配車依頼中にアプリを閉じても車両の手配は継続されます。配車を中止する場合は、キャンセルボタンからキャンセルしてください」と書いています。アプリを閉じただけでは取り消しになりません。
S.RIDEも「乗車後は一定時間経過すると注文キャンセルボタンは押せなくなります」としています。電話で呼んだ場合は、同じ番号に電話して取り消しを伝えます。そのとき、オペレーターから聞いた無線番号を伝えると話が早く進みます。請求に納得できないときは、GOの場合、キャンセル日時と車両番号を添えてサポートに問い合わせます。

呼ばれた運転手の側で起きていること
ここからは、呼ばれたタクシーの側の話です。キャンセル料の条件がなぜこういう形になっているのかは、運転手の側から見ると分かりやすくなります。
迎車の表示にしたら、手を挙げた人を乗せられない
配車を受けると、運転手は車の前の窓にある表示(スーパーサイン)を「迎車」に切り替えて、呼んだ人のところへ向かいます。筆者が都内で乗務していた2018年から2020年ごろも、配車が入ると表示を迎車にして向かっていました。その間は、道で手を挙げている人がいても乗せることはできませんでした。
なぜ乗せられないのかは、フルクルの2022年7月4日のお知らせが分かりやすく説明しています。当時のフルクルは空車の表示のまま向かう方式で、「向かっている途中で別のお客さまが手をあげた場合、こちらのお客さまを優先して乗車していただかないと、道路運送法の違反になってしまうのです」と書いていました。空車の表示なら手を挙げた人を乗せなければならない。だから呼ばれた車は迎車の表示にして、呼んだ人のところへまっすぐ向かいます。
国の標準運送約款の第3条も、拒絶できる場合を除いて「旅客の運送を引き受けます」としています。迎車の表示は、すでに別の人との約束がある、というしるしです。

何台も同時に呼ぶと起きること
筆者が都内で乗務していた2018年から2020年ごろ、乗せたお客さんから「お宅のタクシーが一番早かったから乗ったよ」と言われたことがありました。ほかのタクシーも呼んでいたのかと聞くと、「アプリ使ってあと2社で配車してたよ」という答えでした。
急いでいる気持ちは分かります。ただ、そのとき残りの2台は、迎車の表示のまま、その人のところへ向かっていたはずです。その間、道で手を挙げた人がいても乗せられません。迎車地の近くまで来て取り消しになったときは、運転手としてはかなりがっかりしたものです。
いまのGOでは、1回の依頼で複数台を呼ぶ機能が公式にあり、乗らなかった台数分のキャンセル料がかかり、繰り返すと複数台を呼べなくなります。人数が多いときは複数台呼びの機能を使い、1人で急いでいるときは1台だけ呼ぶ、という使い分けが、料金の面でもいちばん無駄がありません。

運転手の側が取り消すこともある
キャンセルは、乗る人の側だけが行うものではありません。公式ページを読むと、運転手の側が取り消す場面も決まりの中に書かれています。
GOとS.RIDEでは、到着してから5分たっても乗る人が見つからないとき、運転手の側で配車を取り消します。DiDiの予約注文では、出発希望時刻から5分たって運転手が取り消した場合に500円がかかるとされています。どれも、運転手が決められた時間だけ待ったうえで取り消す形です。
一方で、運転手の側の都合で迎えに行けなくなることもあります。GOは、一度手配したタクシーの迎えが難しくなり、別のタクシーが手配された場合はキャンセル料を請求しないとしています。AI予約では、運転手による取消が複数回起きると、その時点のAI予約がすべて自動で取り消されるとも書いています。
大手Aの案内でも、到着から5分までは無料で待ち、連絡がつかないときは最短5分で引きあげる場合があるとしています。アプリでも電話でも、到着から5分という時間が、待つか取り消すかの区切りとして多く使われていることが分かります。乗る人の側から見れば、車が着いたら5分以内に乗る、が一つの目安になります。
運転手のお金のルール
旧版のこの記事には「お客様からの運賃の60%がタクシー運転手の給料に歩合給として加算される」と書いていました。これは根拠を示せない書き方でした。歩合の率は、会社ごとの賃金の決まりで決まっていて、一律の率はありません。
法令で決まっている「6割」は、歩合の率ではなく保障給の話です。厚生労働省の通達(基発1223第3号、令和4年12月23日)は、歩合給の制度がある場合は「労働時間に応じ、固定的給与と併せて通常の賃金の6割以上の賃金が保障されるよう保障給を定めるものとすること」としています。同じ通達は、累進歩合制度は長時間労働やスピード違反を極端に誘発するおそれがあるとして「廃止すべきであること」とも書いています。
また運輸規則23条は、運転者に対して、受け取る運賃と料金の総額が一定の基準に達するように「乗務を強制してはならない」としています。歩合と保障給の仕組みはタクシー運転手の歩合給と保障給で詳しく書いています。
そのうえで、アプリのキャンセル料が運転手の給料に回るのかどうかは、先に書いたとおり公開されている情報では確かめられませんでした。

運転手が働ける時間には上限がある
旧版には「タクシー運転手は法律で1日に営業できる時間が20時間までと決められています」とも書いていました。これも正確ではありません。運転手の働く時間は、厚生労働省の改善基準告示で上限が決まっていて、2024年4月1日からは次のとおりです。
| 日勤 | 隔日勤務 | |
|---|---|---|
| 1か月の拘束時間 | 288時間以内 | 262時間以内(労使協定で年6か月まで270時間) |
| 1日・2暦日の拘束時間 | 1日13時間以内(上限15時間) | 2暦日22時間以内、かつ2回の平均で1回21時間以内 |
2024年3月31日までの隔日勤務は2暦日21時間で、旧版を書いた2019年の時点でも「20時間」ではありませんでした。どちらにしても、運転手が乗務できる時間は限られていて、その中の何分かが、乗らない人のための迎車に使われることになります。1日の仕事の流れはタクシー運転手の仕事内容で書いています。

2019年の予想は、2026年にどうなったか
この記事の最初の版は2019年9月20日に公開しました。そのときは「キャンセルの多い人は今後アプリを使えなくなるかもしれない」「登録したクレジットカードからキャンセル料を請求する形になると思う」と書いていました。7年たったいま、公式ページと並べると次のようになります。
| 2019年の予想 | 2026年9月24日の事実 |
|---|---|
| キャンセルの多い人はアプリを使えなくなるかもしれない | GOは複数回でアカウントロックが自動でかかる。S.RIDEは所定の回数以上で一時的に使えなくなる。フルクルも利用の制限や停止があり得る |
| 登録したカードからキャンセル料を請求するようになる | GO・S.RIDE・DiDiとも500円。GOは配車時の決済方法(車内決済ならカード)で払う |
| 電話の配車ではどうするかが課題 | 電話でも会社ごとに定めがある(5分を過ぎたらメーター額、到着前は500円など) |
| 運転手も客を評価する時代になるかもしれない | 公式ページで確認できなかった |
キャンセル料と利用制限については、予想はおおむねそのとおりになりました。一方で、運転手が乗る人を評価する仕組みは、公式ページで確かめられなかったので、ここでは「確認できなかった」とだけ書いておきます。

ジャパンタクシーはGOになった
旧版では、配車アプリの例として「ジャパンタクシー」を挙げていました。GOの運営会社の沿革によると、2011年12月に配車アプリ『全国タクシー』が始まり、2018年9月に『JapanTaxi』へ名前が変わり、2020年4月に『MOV』の事業と統合し、2020年9月にタクシーアプリ『GO』が出ています。いまジャパンタクシーという名前のアプリはありません。

この記事で訂正したこと
この記事は2019年9月20日に公開したものを、2026年9月24日に書き直しました。以前の版には、古い情報や根拠を示せない記述がありました。主なものを並べます。
| 以前の版の記述 | いまの事実 |
|---|---|
| 迎車ボタンを押すと410円の表示に変わる | 東京の迎車回送料金は「1回につき定額料金を事業者ごとに設定」。23区の大手は電話でもアプリでも500円。スリップ制や迎車料金のかからない会社もある |
| 運賃の60%が歩合給として加算される | 歩合の率は会社ごとの賃金の決まりで決まる。法令の「6割」は保障給(通常の賃金の6割以上)の話 |
| 法律で1日に営業できる時間が20時間まで | 隔日勤務は2暦日22時間、2回平均21時間(2024年4月1日から)。それまでは21時間 |
| 配車アプリのジャパンタクシー | 2020年9月にGOへまとまり、いまはない |
| 多くの会社でキャンセル料は会社が負担 | 根拠を示せない。いまはアプリの規約で利用者に500円を請求。電話でも会社ごとに定めがある |
| キャンセルの多い人は使えなくなるかもしれない | 実際にアカウントロックや一時的な利用停止の仕組みがある |
また、以前の版にあったほかのサービスの例え話は、キャンセル料の話と関係が薄いので削りました。

よくある質問
タクシーをアプリで呼んですぐ取り消したら、お金はかかりますか
車が決まる前なら、GOでもS.RIDEでもかかりません。GOとS.RIDEは、車が決まってから3分以内の取消も無料です。3分を過ぎて自分の都合で取り消すと500円がかかります。GOは初回の取消は請求しないとしています(GO Web版をのぞく)。
電話で呼んだタクシーを取り消すと、キャンセル料はかかりますか
会社によって違います。タクシーが着く前なら迎車料金の500円という会社、310円という会社、配車完了から5分を過ぎると迎車料金を含むメーターの表示額という会社があります。電話で無線番号を伝えられた時点を配車決定とする会社もあるので、取り消すならできるだけ早く電話で伝えてください。
キャンセル料を払わないとどうなりますか
GOの場合、未清算のキャンセル料金があると退会できず、新しいアカウントを作っても請求は引き継がれます。支払いが済んでいないことは利用制限の理由にもなります。S.RIDEも、コンビニ払いの場合は利用制限の解除に時間がかかると案内しています。
何回取り消すとアプリが使えなくなりますか
回数は公開されていません。GOは「キャンセルが複数回発生するとアカウントロックが自動でかかります」、S.RIDEは「所定の回数以上」で一時的に使えなくなるとしています。回数を試すような使い方は避けてください。
呼んだタクシーが来ないので、別の空車に乗ってもいいですか
乗る前に、呼んだ車をアプリか電話で取り消してください。取り消さずにいると、到着後5分たっても乗る人が見つからない場合として、GOやS.RIDEでは500円がかかります。GOでは、目安の到着時間より一定時間遅れた場合は請求しないとしているので、遅れが大きいときはその画面を控えておくと問い合わせのときに役立ちます。
キャンセル料は運転手の給料になりますか
GOの料金案内では、キャンセル料金は利用者がGOの運営会社に払う料金とされています。S.RIDEも運営会社が直接受け取るとしています。そこからタクシー会社や運転手に回るかどうかは、公開されている情報では確かめられませんでした。
予約したタクシーは何分前まで無料で取り消せますか
サービスや会社によって違います。都内の無線グループは1時間前まで、S.RIDEは20分前まで、GOのAI予約は手配が始まる前(希望時間の15分前が目安)までです。九州のある会社のように、前日の取消から利用予定金額の30%がかかる例もあります。
飛行機が欠航して空港行きの予約を取り消すときもかかりますか
会社の決まりしだいです。九州のある会社は、天災や飛行機・JR列車の運休や遅れによる取消は、相談によりキャンセル料を免除することもあると書いています。欠航が分かった時点で、すぐにその会社へ連絡してください。
GOの「初回は請求しない」はどういう意味ですか
GOのキャンセルポリシーでは、配車確定から3分以上たって取り消した場合と、到着後5分以上たって乗る人が見つからなかった場合について、初回キャンセルのときはキャンセル料を請求しないとしています。ブラウザで使うGO Web版はこの対象外です。2回目からは500円(税込)がかかると考えてください。
迎車料金とキャンセル料は別に払うのですか
アプリで呼んだ場合、迎車料金はタクシー会社が定める料金で、乗ったときに運賃と一緒に払います。キャンセル料は乗らなかったときに払う料金です。GOのキャンセル料金は運営会社に払う料金とされています。電話で呼んだ場合は、着く前に取り消したときのキャンセル料を迎車料金の額としている会社があります。
DiDiで今すぐ呼んだタクシーを取り消すと、いくらかかりますか
DiDiの利用者向けよくある質問には、予約注文のキャンセル料(ドライバー受付から3分たってからの取消などで500円)は書かれていますが、今すぐ呼ぶ場合の条件は見当たりませんでした。取り消す前に、アプリの画面に出る案内で確かめてください。
フルクルなら、マッチングした後に取り消しても無料ですか
フルクルの利用規約では、マッチング後でも規約に従って取り消すことができ、原則としてキャンセル料や待機料金はかからないとされています。ただし、利用者の指示で車を待たせた場合は別で、頻繁な取消は利用の制限や停止があり得ます。取り消さないなら、その車に乗る決まりです。
キャンセル料に納得できないときはどうすればいいですか
GOの場合、やむを得ない理由での取消だった、依頼した覚えがない、といったときは問い合わせを受け付けています。そのときはキャンセル日時と車両番号を伝えるよう案内されています。電話で呼んだ場合は、その会社に直接問い合わせてください。
まとめ
タクシーのキャンセル料は、取り消すタイミングと呼び方で決まります。
- 国の標準運送約款には、乗る前に取り消したときの条文がない。条件はアプリと会社ごとに決まっている
- 車が決まる前の取消は、GOもS.RIDEも無料
- GO・S.RIDEは、車が決まってから3分を過ぎると500円。到着から5分たっても乗らないときも500円
- DiDiは予約注文で500円の条件が公開されている。フルクルは原則かからない
- GOのキャンセル料は、利用者がGOの運営会社に払う料金。運転手に回るかは確認できなかった
- 電話で呼んだときは、到着前は迎車料金の500円や310円、5分を過ぎるとメーター額など、会社ごとに違う
- 予約は、1時間前、20分前、前日など、無料で取り消せる期限が決まっている
- 取消を繰り返すと、GOはアカウントロック、S.RIDEは一時的な利用停止
- 呼ばれた車は迎車の表示の間、手を挙げた人を乗せられない
金額と条件は、ここに書いた2026年9月24日の時点のものです。呼ぶ前にアプリのキャンセルポリシーや、会社の案内を一度読んでおいてください。そして、乗らないと決めたら、すぐに取り消す。それが、乗る人にとっても、呼ばれた運転手にとっても、いちばん損のない使い方です。




