この記事の情報
仕組みと料金は、フルクルの公式サイト、よくある質問、利用規約、公式サイトのお知らせ、App Storeの掲載情報の原文です。いずれも2026年9月24日に確認しています。試した結果と運転手としての感想は、筆者が都内で乗務していた2019年ごろの話で、いまの仕組みの説明とは分けて書いています。
フルクルは、乗りたい場所でスマホを振ると、近くを走っている空車のタクシーに知らせてくれるアプリです。迎車料金がかからないので、「タクシーを呼ぶと高くなる」と感じている人にはありがたい仕組みです。
ただ、以前のフルクルには「マッチングしたのに来ない」という声がありました。筆者も2019年に何度か使い、呼んでも来なかった経験があります。その理由ははっきりしていて、公式も説明しています。そして2026年2月9日、フルクルはお迎えの方式を大きく変えました。
この記事では、いまのフルクルの使い方と、2月9日に何が変わったのか、使う前に知っておきたい決まりごとを、利用規約と公式のお知らせの原文で説明します。古い記事の説明のまま使うと、いまの決まりと合わないところがあります。

結論。フルクルはいま、こう使う
先に結論を書きます。フルクルは、急いでいないときに、近くで空車を拾うためのアプリです。いまの使い方の要点は次のとおりです。
- 運賃のほかにお金はかからない。迎車料金もアプリの利用料もありません。
- 来るのはkmタクシーだけ。半径500m以内に空車がいなければ、マッチングしません。
- マッチングしたら、迎車の表示で迎えに来る。2026年2月9日からは、途中でほかの人を乗せません。
- 振る場所は建物の外、道路沿い。振る前に赤いピンを自分の位置に合わせます。
- マッチングしたら、その場で待つ。着いた車は原則として待たず、キャンセルが続くと利用を制限されることがあります。
逆に、時刻を決めて確実に乗りたいときや、近くに空車が見当たらないときは、フルクルは向いていません。迎車料金を払って呼ぶ配車アプリや電話予約を使います。使い分けは後の章で詳しく書きます。

フルクルとは
スマホを振って、近くの空車に知らせるアプリ
公式サイトは、フルクルを「スマホを振るだけで空車タクシーがやってくる、世界初のアプリ」と紹介しています。乗りたい場所でスマホを振ると、周辺500mの空車タクシーに、乗りたい人がいることが知らされます。
ほかの配車アプリとの違いについて、よくある質問は次のように書いています。一般的な配車アプリは「乗車場所を指定し、迎車料金を支払うことでタクシーの配車が確約されます」。それに対してフルクルは「ご乗車の意思と、周辺半径500m以内のkmタクシーをマッチングさせるアプリ」です。遠くから車を呼び寄せるのではなく、近くを走っている空車と、乗りたい人を結びつける道具だと考えると分かりやすいです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 呼べる車 | 周辺半径500m以内にいるkmタクシー |
| 運賃のほかにかかるお金 | なし(迎車料金なし、アプリ内課金なし) |
| 会員登録 | 不要(氏名、メールアドレス、電話番号の登録はいらない) |
| 振ったあとに探す時間 | 120秒 |
| 対応 | iPhoneはiOS 16.0以上、Androidにもある |
| App Storeでの最初の公開 | 2017年11月12日 |

生まれた理由は「流し営業」の時間
公式サイトの開発秘話には、フルクルを作った理由が書かれています。タクシーの営業のうち、街中で手を挙げた人を乗せる「流し営業」が9割で、電話やアプリなどを通した営業は1割です。そして、流し営業の時間の約半分は、お客さんを探すことに使われているといいます。
筆者も乗務していたころ、空車のまま街を回っている時間の長さは身にしみていました。乗りたい人がどこにいるか分かれば、運転手は探す時間を減らせますし、乗りたい人は早く乗れます。フルクルはその両方を狙ったアプリです。
使えるエリア
使えるのは東京と横浜の一部です。横浜は2021年1月13日に中区と西区で使えるようになり、2021年6月にはエリアが広がりました。
| 地域 | 使える範囲 |
|---|---|
| 東京 | 23区(一部のエリアを除く)、武蔵野市、三鷹市 |
| 横浜市 | 中区、西区、南区 |
| 横浜市(一部のエリア) | 保土ケ谷区、戸塚区、港南区、磯子区 |
よくある質問には「道路状況によっては、フルクルが使用できない時間帯・エリアがあります」とも書かれています。エリアの中でも、いつでも使えるわけではありません。

2026年2月9日に何が変わったか
フルクルを調べると、「呼んでも来ないことがある」「近くに流しのタクシーがいればキャンセルしてもいい」と書いている記事がまだ見つかります。これは2026年2月8日までの仕組みの話です。いまは違います。
以前は、空車の表示のまま向かっていた
以前の仕組みを、公式は2022年のお知らせでこう説明していました。「フルクルは、確実な乗車を約束しないので空車表示のまま、お客さまのもとに向かいます。なので、迎車料金はかからないのです。向かっている途中で別のお客さまが手をあげた場合、こちらのお客さまを優先して乗車していただかないと、道路運送法の違反になってしまうのです。」
2023年のお知らせにも、「途中で別のお客さまが手を挙げたらお乗せしないと法令違反となってしまいます」とあります。空車の表示で走っている車は、手を挙げた人がいれば乗せなければなりません。そのため、フルクルで呼んだ車が途中で別の人を乗せてしまい、呼んだ人のところには来ない、ということが起きていました。
公式は当時、この使い方を「タクシーを捕まえるためにあげる手が長くなった感覚」と説明していました。確実に来るものではなく、手を挙げるのと同じ、という位置づけだったわけです。
公式もこの弱点は分かっていて、少しずつ手を入れていました。2023年11月の更新では、向かう意思を示したタクシーの色がアプリの画面で変わるようにしています。呼んだ側から見て、どの車が自分のほうへ向かっているのかが分かるようにする工夫です。ただ、向かっている車が空車の表示である以上、途中で手を挙げた人を乗せなければならない点は変わりませんでした。
運転手の側から見ると、空車の表示で走っている以上、フルクルの知らせを受けて向かっている途中でも、歩道から手を挙げる人がいればその人を乗せるのが決まりでした。呼んだ人のところへ行きたくても、法令のほうが優先されていたわけです。

いまは、迎車の表示で迎えに来る
2026年1月27日のお知らせで、公式は方式を見直す理由をこう書いています。「マッチングしたkmタクシーがお迎えにあがる途中で、他のお客さまをお乗せする場合があり、「マッチングしたのにタクシーが来ない」といったお声をいただくことがありました。」
そして2月9日のアップデートから、よくある質問にあるとおり「マッチングしたタクシーが迎車(他のお客さまがご乗車できない状態)でお迎えにあがる方式」に変わりました。2月13日のお知らせでも「マッチング後は迎車料金無料で確実にkmタクシーがお迎えにあがる仕様に変更いたしました」と重ねて案内しています。
迎車の表示で走っている車は、途中で手を挙げた人がいても乗せません。だから呼んだ人のところに来ます。それでいて、迎車料金は0円のままです。ここがいちばん大きな変化です。
| 項目 | 2026年2月8日まで | 2026年2月9日から |
|---|---|---|
| 向かうときの表示 | 空車 | 迎車 |
| 途中で手を挙げた人 | 乗せることがあった | 乗せない |
| 迎車料金 | 0円 | 0円 |
| 振ったあとの探索 | 30秒 | 120秒(2026年2月20日から) |

切りかえの日と、そのあとの更新
切りかえのため、お知らせのとおり2026年2月8日6:00から2月9日5:59まで、フルクルは使えませんでした。新しい方式は2月9日6:00から始まっています。2月9日は、2と9で「フルクル」と読む語呂合わせで「フルクルの日」とされている日です。
その後も更新が続いています。2月20日には、振ったあとに探す時間が30秒から120秒に延びました。5月26日の3.0.3では、画面の小さいiPhone SE(第2世代、第3世代)などで、マッチング後のキャンセルボタンやメッセージボタンが出ない不具合が直っています。7月21日の3.0.4では地図の機能が更新されました。

フルクルの使い方
基本の手順
使い方そのものは簡単です。公式サイトとよくある質問の説明をもとに、順番に並べます。
- アプリを入れて開く。登録はいりません。入れてすぐに使えます。
- 近くの空車を地図で確かめる。空車の動きがリアルタイムで見えます。
- 赤いピンを乗る場所に合わせる。地図の赤いピンを指で動かして、自分のいる正確な位置に合わせます。
- 乗る場所でスマホを振る。近くの空車に知らせが届き、運転手側では大きな音で「フルクル!」とアラームが鳴ります。
- マッチングしたら、その場で待つ。到着の目安の時間と、来る車の車両番号が出ます。
- 車両番号を確かめて乗る。スマホの画面を運転手に見せて乗ります。

振る前に確かめること
よくある質問でいちばん強く注意しているのが、赤いピンです。「※必ずフルクルを振る前に赤いピンを調整してください。フルクルを振った後やマッチング確定後に赤いピンの位置を修正することはできません。」タクシーに届くのは、スマホを振ったときの赤いピンの位置です。ずれたまま振ると、車は別の場所へ向かいます。
乗る位置は、自分の周り半径50m以内で指定することもできます。
振る場所にも決まりがあります。利用規約の第11条は、建物の中ではなく、タクシーから見やすい安全な位置で振るよう求めています。よくある質問も「建物の中や室内でフルクルを使用しても、タクシーは到着しません」と書いています。お店の中で振って、出てから待つ、という使い方はできません。

マッチングしたあと
マッチングすると、到着の目安の時間と車両番号が出て、向かってくる車の位置が地図で見えます。車が約150mまで近づくと、スマホが振動して知らせてくれます。
着いた車の見分け方は、お知らせに書かれています。「到着したタクシーのフロントガラス内側(助手席前)の表示器には「迎車」と表示されております(迎車料金は発生しません)。」表示器が迎車になっていても、フルクルで呼んだ場合はお金はかかりません。メーターの表示の意味はタクシーメーターの使い方でも説明しています。
公式によると、kmタクシーのJPN TAXIの車両は、全車のフェンダーミラーが萌黄色です。遠くから車を見つけるときの目印になります。最後は車両番号で確かめてから乗ってください。

注意したいのは、マッチングしたあとに別の空車が目の前を通ったときです。お知らせは「目の前に別のタクシーが通過した場合でも、マッチングしたkmタクシーの到着までお待ちいただけますようお願いします」と書いています。以前は「流しの空車が来たらそちらに乗ってもいい」と書かれた記事もありましたが、いまそれをすると、次の章のキャンセル扱いになります。

キャンセルと待ち時間の決まり
迎車で必ず迎えに来るようになったのと引きかえに、呼んだ側にも守る決まりがはっきりしました。2026年3月30日のお知らせと利用規約に書かれています。
キャンセル扱いになる場合
| こんなとき | 扱い |
|---|---|
| マッチング後に自分からキャンセルした | キャンセル |
| 乗る場所から移動した | キャンセル扱い(自動でキャンセルされることもある) |
| 表示の車両番号ではないタクシーに乗った | キャンセル扱い |
| 建物の中にいて、着いた車から姿が見えなかった | キャンセル扱い |
| 着いた車からのメッセージに返事がない | キャンセル扱い |
そして、お知らせには「キャンセルが一定の回数を超えた場合、一定期間ご利用を制限させていただくことがあります」とあります。利用規約の第8条8も、頻繁なキャンセルなどがあれば、利用の制限や、利用する権利の停止、失効があり得るとしています。何回で制限されるのかは公表されていません。

キャンセル料と、着いた車が待つ時間
お金の面では、キャンセルしても原則として負担はありません。利用規約の第9条3は「原則としてキャンセル料および待機料金その他の追加料金は発生しません」と定めています。ただし「利用者の指示によりマッチング車両が待機した場合はこの限りではありません」ともあります。運転手に「少し待っていて」と頼んだ場合は別です。
気をつけたいのは、着いた車が待ってくれない点です。第9条2には、迎車料金がかからない理由として「近距離(半径約500m以内)でお呼びいただき迎車場所に迅速に到着できることを前提としたサービスであるため、マッチング車両は迎車場所に到着後の待機は原則として行いません」とあります。振ってから準備をする、という使い方はできません。出かける支度を済ませて、道路に立ってから振るものです。
利用規約で決まっていること
| 条文 | 内容 |
|---|---|
| 第8条3 | 半径約500m以内の車からマッチングする。いちばん近い車が来るとは限らない |
| 第8条4 | マッチングの成立は保証しない。周りの車の数、天候、交通の状況などで決まる |
| 第8条5 | マッチングしたら、キャンセルしない限りその車に乗らなければならない |
| 第8条9 | タクシー側の都合で迎えに行けないときも、代わりの車は保証しない |
| 第8条10 | 到着の時間は目安 |
| 第9条2 | 迎車料金はかからない。着いた車は原則として待たない |
| 第9条3 | キャンセル料と待機料金は原則かからない。客の指示で待たせた場合は別 |
| 第11条5 | マッチング後は動かない。動くと自動でキャンセルされることがある |
第8条3と第8条9も、知っておくと慌てずにすみます。マッチングする相手は半径約500m以内の車の中から選ばれ、いちばん近い車とは限りません。地図で目の前に見えている空車ではなく、少し離れた車が来ることもあります。また、マッチングしたあとにタクシー側の都合で迎えに行けなくなったときも、代わりの車を手配することは保証されていません。そうなったら、もう一度振るか、ほかの呼び方に切りかえます。画面に出る到着の時間も、規約のうえでは目安という扱いです。
大事なのは、来ることが約束されるのはマッチングしたあとだという点です。マッチングそのものは保証されていません。周りに空車がいなければ、何度振っても来ません。

料金。運賃のほかにかかるお金は0円
よくある質問は「タクシー運賃以外に追加料金はかかりません。一般的なタクシー配車アプリとは異なり、迎車料金は発生しません」と書いています。アプリの利用料やアプリ内課金もありません。
同じkmタクシーを別の方法で呼ぶと、どれくらいかかるかを比べます。kmタクシーの料金表では、電話やアプリで呼んだときの迎車回送は1回500円です。時刻を決めて予約すると、よくある質問のとおり「予約料金として500円、迎車料金として500円、計1,000円」になります。
| 呼び方 | 運賃のほかにかかるお金 | 来ることの確かさ |
|---|---|---|
| フルクル | 0円 | マッチングすれば迎車で来る。マッチングは保証されない |
| 電話やアプリで今すぐ呼ぶ | 迎車料金500円 | 乗る場所を指定して呼ぶ |
| 時刻を決めて予約する | 迎車料金500円と予約料金500円で1,000円 | 時刻と場所を決めて呼ぶ |
迎車料金の額は、1回ごとの定額をタクシー会社ごとに設定しています。ほかの会社を呼ぶときは額が違うことがあります。早朝や空港への予約でかかるお金は、タクシーを早朝に予約する方法と料金で詳しく書いています。

迎車料金の500円を浮かせたいなら、フルクルは確かに得です。ただ、その500円は、来る車を確実に押さえておくためのお金でもあります。急いでいるか、近くに空車が多いかで、どちらを使うかを決めるのがよいと思います。
来ないとき、使えないとき
よくある原因
フルクルで車が来ないときの原因は、公式の説明から次の5つに整理できます。
- 半径500m以内に空車のkmタクシーがいない。地図に空車が出ていなければ、振っても来ません。
- 建物の中で振っている。建物の中や室内では、タクシーは来ません。
- エリアの外にいる。東京と横浜の一部だけで使えます。エリアの中でも使えない時間帯と場所があります。
- 振ったあとやマッチング後に動いた。動くと自動でキャンセルされることがあります。
- 乗車禁止地区の中にいる。地図に表示される地区では、振る前に場所を変えます。
乗車禁止地区は、2025年1月28日の更新から地図に表示されるようになりました。対象は銀座地区、東京駅八重洲口、六本木交差点付近です。同じ更新で、地図の向きを北が上のまま固定するか、進む方向に合わせて回すかも選べるようになっています。

マッチングしないときの手順
振ったあと、アプリは120秒のあいだ近くの空車を探します。よくある質問には「120秒経過してもタクシーが来なかった場合は、お手数ですが再度スマホを振って」とあります。
それでもマッチングしないときについて、公式は「kmタクシーとマッチングできない場合は、「kmタクシーアプリ」のご利用をおすすめします」と案内しています。こちらは会員登録が必要で、迎車料金がかかります。kmタクシーアプリは東京23区、三鷹市、武蔵野市が対象で、約4,100台のkmタクシーから呼べます。空港までの定額の予約もでき、千代田区内から羽田空港までは7,600円、成田空港までは26,000円と案内しています(高速料金は含まない、2026年4月現在)。
kmタクシーアプリとの違い
公式がフルクルの次に勧めているkmタクシーアプリとは、同じ会社の車を呼ぶアプリでも、性格がかなり違います。公式の案内から違いを並べます。
| 項目 | フルクル | kmタクシーアプリ |
|---|---|---|
| 会員登録 | 不要 | 必要 |
| 迎車料金 | 0円 | かかる(迎車回送500円) |
| 呼べる範囲 | 自分の周り半径500m以内の空車 | 東京23区、三鷹市、武蔵野市 |
| 来るまでの確かさ | マッチングすれば迎車で来る。マッチングは保証されない | 乗る場所を指定して呼ぶ |
フルクルは、近くに空車がいることが前提の道具です。近くにいなければ、少しお金を払ってでも、離れた場所の車を呼べるアプリに切りかえるのが早道です。その切りかえ先として、公式はkmタクシーアプリを挙げています。

ほかの呼び方との使い分け
フルクルは万能ではありません。迎車料金がかからないかわりに、来るかどうかは近くの空車しだいです。場面ごとの使い分けをまとめます。
| こんなとき | 向いている呼び方 |
|---|---|
| 急いでいない。近くで拾いたい | フルクル |
| 大通りで空車がたくさん走っている | 手を挙げて止める |
| 近くに空車が見えない | 迎車料金を払って呼ぶ配車アプリか電話 |
| 時刻を決めて確実に乗りたい | 予約 |
| kmタクシーでなくてもいい | 複数の会社の車を呼べる配車アプリ |
筆者は2019年の時点で、「時間に余裕があって急いでいないときはフルクル」と書いていました。仕組みが変わったいまも、この使いどころは変わらないと考えています。迎車で来るようになったぶん、マッチングさえすれば以前より頼れるようになりました。一方で、マッチングするかどうかは、いまも近くの空車の数で決まります。
迎車料金をかけずにタクシーに乗りたい、という方も多いと思います。その方法は、大きく分けて2つです。1つは、道路で手を挙げて空車を止めること。もう1つが、フルクルのように迎車料金のかからない仕組みで近くの空車を呼ぶことです。どちらも、近くを空車が走っていることが前提になります。空車が少ない場所や時間帯では、迎車料金を払って呼ぶほうが、結局は早く乗れることが多いと考えています。
ほかの配車アプリの特徴は、タクシー配車アプリの比べ方の記事にまとめています。

評判。App Storeの評価と、公式に届いていた声
評判を数字で見ると、App Storeの評価は4.45(2,494件、2026年9月24日時点)です。Google Playの評価は、画面から確実に読み取れなかったため、この記事では取得できずとしています。
利用者の数については、2022年6月末に50万ダウンロードを突破し、2024年2月の案内では累計63万ダウンロードとされています。いまの累計は公表されている数字が見つからず、取得できませんでした。
| 項目 | 数字 | 時点 |
|---|---|---|
| App Storeの評価 | 4.45(2,494件) | 2026年9月24日 |
| Google Playの評価 | 取得できず | 2026年9月24日 |
| ダウンロード数 | 50万を突破 | 2022年6月末 |
| ダウンロード数 | 累計63万 | 2024年2月の案内 |
よくない評判として多かったのは、やはり「来ない」という声です。これは公式自身が、方式を変えた理由として「マッチングしたのにタクシーが来ない」という声を挙げています。2026年2月9日の変更は、この声に正面から答えたものです。変更の前に書かれた口コミや記事を読むときは、どちらの仕組みの話かを確かめてください。
フルクルの日とキャンペーン
2月9日は「フルクルの日」です。2と9で「フルクル」と読む語呂合わせで、日本記念日協会に認定されています。公式は2024年にもこの日に合わせて大感謝キャンペーンを行っていました。
2026年は、方式を変えた2月9日に合わせてリニューアルキャンペーンがありました。応募期間は2026年2月9日6:00から3月8日23:59までで、PayPayポイント10,000円相当が抽選で200名に当たるというものでした。この受付はすでに終わっています。キャンペーンやクーポンの情報を探している方は、公式サイトのお知らせで、その時点で受け付けているものを確かめてください。

筆者が2019年に使ったときの話
ここからは、筆者が都内で乗務していた2019年ごろに、自分でフルクルを使ってみたときの話です。空車の表示のまま向かう、以前の方式での結果です。
新橋ではすぐに乗れた
新橋で試したときは、タクシーも多く、すぐに捕まりました。正直なところ、アプリを使わなくても空車のタクシーがたくさん通っていたので、フルクルのありがたみはあまり感じませんでした。
足立区の梅島では30分で1台
反対に、足立区の梅島ではタクシーがほとんど走っていませんでした。30分アプリを開いて待っていて、ようやく地図に1台走っているのが見えた、という状態です。
乗せたお客さんからも、似た話を聞きました。墨田区に住んでいる方で、フルクルを使ってみたものの、足立区と同じようにタクシーの数が少なく、あまり使えなかったそうです。
10回呼んで4回
別の記事では、2019年7月の時点で「今まで10回注文して4回配車に成功しています」と書いています。失敗した理由は、どれも近くに空車がなかったことでした。

この結果は、いまの成功率ではありません。ただ、失敗の理由が「近くに空車がいない」だったことは、いまも同じです。迎車で来る方式に変わっても、半径500m以内に空車がいなければマッチングしません。空車の多い都心ではよく使え、車の少ない地域では使いにくい、という性格は変わっていないと考えています。
運転手の側から見たフルクル
運転手としては、深夜のお客さんが少ない時間帯にフルクルの知らせが鳴るのは本当にありがたいものでした。空車のまま走る時間が長いほど、稼ぎは減るからです。
一方で当時は、迎車料金がかからないうえ、着いてもお客さんがいないかもしれない、という迷いもありました。向かうかどうかは運転手の判断に任されていたからです。いまは迎車で向かい、キャンセルが続く利用者には制限がかかる仕組みになりました。呼ぶ側と向かう側の両方にとって、以前より約束がはっきりしたと言えます。
タクシーの仕事の中身はタクシードライバーの仕事内容に、筆者の新人時代の乗務は新人の1年目の乗務記録にまとめています。
この記事で訂正したこと
この記事は2019年7月20日に公開したものを、2026年9月24日に書き直しました。旧記事には、いまの仕組みと合わない説明がいくつもありました。主なものを並べます。
| 旧記事の記述 | いまの事実 |
|---|---|
| 迎車料金がかからないので、タクシーが来ない可能性がある | 2026年2月9日から、マッチングした車は迎車の表示で迎えに来る。途中でほかの人を乗せない |
| 東京都だと迎車料金が410円かかる | kmタクシーの迎車回送は500円。額はタクシー会社ごとの設定。フルクルは0円のまま |
| スマホを振るか、通知のボタンを押せば完了 | 2019年の画面の説明。いまは振ってから120秒探し、車両番号が出て、約150mで振動する |
| 使えるのは東京 | 2021年1月13日から横浜市中区と西区、2021年6月に横浜の一部へ広がった |
| 都内のタクシーの台数と、会社ごとの台数の比較 | 会社どうしの比較は外した。kmタクシーの台数は公式の約4,100台だけを書いた |
旧記事にあった「業界で共通のアプリを作ってほしい」という部分は、筆者の意見だったので削りました。

よくある質問
フルクルは本当に無料ですか
運賃のほかにお金はかかりません。迎車料金もアプリの利用料もありません。マッチング後にキャンセルしても、原則としてキャンセル料はかかりません。ただし、運転手に頼んで待ってもらった場合は別です。
呼べば必ず来ますか
マッチングすれば、2026年2月9日からは迎車の表示で迎えに来ます。ただしマッチングそのものは保証されていません。半径500m以内に空車のkmタクシーがいなければ、振っても来ません。
振ってからどれくらい待てばいいですか
アプリは120秒のあいだ近くの空車を探します。120秒たってもマッチングしなければ、もう一度振ります。マッチングしたあとは、画面に出る到着の目安の時間を見て、その場で待ちます。
家の中から呼べますか
呼べません。建物の中や室内で振っても、タクシーは来ません。支度を済ませて外に出て、道路沿いで振ります。着いた車は原則として待たないので、振ってから準備をするのも避けてください。
マッチング後に別の空車が来たら乗ってもいいですか
乗らずに、マッチングした車を待ちます。別のタクシーに乗るとキャンセル扱いになり、キャンセルが一定の回数を超えると、一定期間使えなくなることがあります。
ほかのタクシー会社の車も来ますか
来ません。フルクルで呼べるのはkmタクシーだけです。ほかの会社の車でもよいときは、複数の会社の車を呼べる配車アプリを使います。

まとめ
フルクルは、迎車料金0円のまま、マッチングすれば迎車で迎えに来るアプリになりました。以前の「呼んだのに来ない」は、空車の表示のまま向かう仕組みから来ていたもので、2026年2月9日にその仕組みは変わっています。
- 運賃のほかにかかるお金は0円。迎車料金もアプリの利用料もない
- 呼べるのは半径500m以内の空車のkmタクシーだけ。マッチングは保証されない
- 2026年2月9日から、マッチングした車は迎車の表示で迎えに来る
- 振るのは建物の外、道路沿い。振る前に赤いピンを合わせる
- マッチングしたらその場で待つ。着いた車は原則として待たない
- キャンセル料は原則なし。ただしキャンセルが続くと利用を制限されることがある
- 急がず近くで拾いたいときはフルクル、確実に乗りたいときは迎車料金を払って呼ぶ
仕組みと料金は、ここに書いた2026年9月24日の時点のものです。使う前に、フルクルのよくある質問で最新の案内を確かめてください。




