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料金と予約の条件は、東京ハイヤー・タクシー協会の運賃料金表と定額運賃のページ、「東京のタクシー2026」(令和8年6月発行)、各県のタクシー協会、配車アプリ各社の公式ヘルプ、都内のタクシー会社が公表している料金表の原文です。いずれも2026年9月24日に確認しています。乗務の体験談は、筆者が都内で乗務していた2018年から2020年ごろの話で、いまの制度の説明とは分けて書いています。
朝5時の新幹線、6時台の飛行機、早朝の通院。電車がまだ動いていない時間にタクシーが必要になることがあります。前の晩に「朝になればどこかで拾えるだろう」と考えて寝てしまい、当日の朝に道路へ出ても空車が1台も来ない。これは早朝にいちばん起きやすい失敗です。
早朝のタクシーは、予約しておけば安心、とも言い切れません。配車アプリも電話予約も、公式に「必ず来ることは保証しない」と書いています。だからこそ、どこに、いつ、どうやって予約を入れるかで結果が変わります。
この記事では、早朝にタクシーを確実に使うための予約の順番と、運賃のほかにかかるお金を、公式の数字で説明します。2026年4月20日に東京の運賃と羽田、成田の定額運賃が変わったので、古い料金表のまま予算を組むと足りなくなります。その点も含めて書きます。

結論。早朝に確実に乗るための順番
先に結論を書きます。朝4時から7時ごろにタクシーが必要なら、次の順番で手を打ちます。
- 行き先が羽田か成田なら、定額運賃を電話で予約する。乗る1時間前までに予約が必要で、1か月前から受け付けています。
- 空港以外なら、タクシー会社に電話で予約する。都内の大手はおおよそ7日前から当日まで受け付けています。
- 配車アプリの予約も重ねて取る。アプリごとに受け付ける期間が違うので、使える日になったらすぐに入れます。
- 前日の夜に予約の内容を読み返す。時刻、乗る場所、支払い方法、キャンセルの期限を確かめます。
- 当日来なければ、今すぐ配車も使う。予約中でも今すぐ配車を使えるアプリがあります。

1本の予約に頼らないのが要点です。アプリの予約枠が埋まってしまったときについて、アプリ自身が「最寄りのタクシー会社へお電話でのご予約など」を検討するよう案内しています。アプリと電話は代わりになるものではなく、組み合わせて使うものです。
早朝にタクシーが少ない理由
運転手の勤務は時差出庫で組まれている
旧記事では「多くの運転手は7時くらいから出勤する」と書いていましたが、協会の資料で確かめると、実際はもう少し複雑です。「東京のタクシー2026」によると、東京の法人タクシーはAからFの6つの時差出庫を主体にして、1台を約2.5人の乗務員で交替しながら動かしています。
| 型 | 出庫 | 帰庫 |
|---|---|---|
| A | 朝7時 | 深夜1時 |
| B | 朝8時 | 深夜2時 |
| C | 朝9時 | 深夜3時 |
| D | 朝10時 | 朝4時 |
| E | 昼12時 | 朝6時 |
| F | 昼13時 | 朝7時 |
このほかに、14時出庫で翌朝8時帰庫のG、15時出庫で翌朝9時帰庫のH、16時出庫で翌朝10時帰庫のIが「若干あります」と書かれています。

朝4時から7時に走っている型は少ない
この表を時刻で切ると、早朝の事情が見えてきます。朝4時にはDの型が帰庫します。朝6時にはEが帰庫し、朝7時にはFが帰庫して、入れかわりにAが出庫します。主体の6つの型のうち、朝4時から7時に営業しているのはEとFの2つだけです。
協会のQ&Aでは、いちばん多い勤務形態は隔日勤務で、その例として「1日目の朝8時から2日目の深夜2時まで乗務」を挙げています。この例の車は、朝4時から7時にはもう車庫に戻っています。

なお、時間帯ごとに何台が走っているかという数字は、白書にはありません。ここで言えるのは勤務の組み方までです。それでも、夜通し走ってきた車が次々に帰庫し、朝の車がまだ出てこない時間帯だということは読み取れます。
朝と夜に乗りたい人は少なくない
一方で、乗りたい人は少なくありません。同じ白書の2025年の利用者調査では、タクシーを主に使う時間帯として「6時から9時」を挙げた人が11.6%、「22時から翌6時」が19.2%でした。合わせて30.8%です。「タクシー不足を感じたことがある」と答えた人は54.7%にのぼります。

走っている車は少なく、乗りたい人はいる。早朝は、何もしなければ車が見つからない時間帯です。

早朝の予約の方法。電話とアプリの違い
予約の窓口は大きく2つ、タクシー会社への電話と、配車アプリです。どれだけ前から予約できるかは窓口ごとにかなり違います。
| 窓口 | 予約できる期間 | 早朝に使うときの注意 |
|---|---|---|
| 空港の定額タクシー(電話) | 1か月前から1時間前まで(成田発は3時間前まで) | 事前予約が必要 |
| 23区の大手タクシー会社(電話) | おおよそ7日前から当日まで | 迎車料金と予約料金がかかる |
| GO(AI予約) | 15分後から7日後まで | 手配料がかかる。支払いはGO Payのみ |
| S.RIDE | 6日前から20分前まで | 東京23区と武蔵野市、三鷹市のみ |
| DiDi | 30分後から3日後まで | 愛知県以外 |
| Uber Reserve | 90日前から | 一部の都市のみ |

早朝の予定が決まったら、まずいちばん早くから受け付けている窓口で押さえ、ほかの窓口は受付が始まった日に重ねて入れる、という順番になります。
注意したいのが、アプリの安いプランです。GOエコノミーは運行が「全日7:00頃~25:00頃」とされていて、朝4時から6時台の予約には使えません。
どの窓口も「必ず来る」とは約束していない
予約は確実、と思いがちですが、公式の説明を読むと、どの窓口も到着を約束していません。
- GOは「指定時間に必ずタクシー車両が到着することを保証するものではありません」
- S.RIDEは「確実に車両を確保することをお約束するものではございません」
- DiDiは「本機能は、配車を確約するものではありません」
- Uber Reserveは、配車リクエストの承諾はドライバーの任意のため「保証いたしかねます」
- 電話予約でも、都内の大手タクシー会社が「状況により、配車の予約をお受けいたしかねる場合がございます」と書いています

GOは深夜と早朝の配車について、周辺に車があれば配車できるとしたうえで「時間帯によってはお迎えにあがれる車両が少ない場合もあります」と書いています。予約とは、空いている車を先に割り当ててもらう仕組みで、車そのものを増やす仕組みではありません。だから重ねて取る意味があります。
GOのAI予約
GOのAI予約は、最短15分後から7日後までの時刻を指定できます。料金は通常の運賃と迎車料金に加えて手配料金がかかり、料金案内ではAI予約手配料は370円から980円です。
- 車両が決まらなかったとき、または車両が5分以上遅れて着いたときは、手配料金はかかりません。
- 車両の手配を始める前、希望時刻の15分前ごろまでならキャンセルできます。予約の変更はできないので、取り直します。
- 予約中でも今すぐ配車を併用できます。予約の車が決まらないときの保険になります。
- 支払いはGO Payのみです。
- 迎車料金はタクシー会社ごとに決まり、かからない会社もあります。電話で呼んだときと額が違うことがあります。

S.RIDEの予約
S.RIDEの予約配車は、乗る6日前から20分前までの範囲で予約できます。使えるのは東京23区と武蔵野市、三鷹市です。料金は運賃と迎車料金に、予約サービス利用料が加わります。公式の例では、乗車料金3,500円に対して予約サービス利用料が1,080円でした。利用料はエリアや時間帯、需給で変わり、プレミアム会員は無料です。
流れとしては、1時間前にアプリで通知が来て、車両が決まる通知は15分前から5分前ごろに届きます。変更とキャンセルは20分前まで。それを過ぎたキャンセルや、乗らなかった場合は、予約サービス利用料と同じ額のキャンセル料がかかります。タクシー会社は選べません。

DiDiとUber Reserve
DiDiの予約は愛知県以外で使え、出発日時は30分後から3日後までです。出発の10分前までに配車できるかどうかの通知が届きます。キャンセル料は500円で、ドライバーが受けてから3分を過ぎたキャンセルなどが対象です。北海道、宮城、兵庫、広島、長崎、沖縄では300円から780円の手配料がかかります。
Uber Reserveは90日前から予約でき、使えるのは一部の都市です。キャンセル料はオンデマンドの配車より高いとされていますが、予約料金とキャンセル料の具体的な額はページに書かれていませんでした。

アプリの種類ごとの違いは、タクシー配車アプリの比較でも詳しく書いています。
タクシー会社への電話予約
早朝にいちばん頼りになるのは、昔ながらの電話予約です。都内の大手のうち1社は、電話予約をおおよそ7日前から当日まで受け付けていて、自動音声で日時を指定して予約することもできます。予約の車が向かうときには、15分前から20分前ごろに連絡が来ます。
東京で24時間電話を受けている無線配車の窓口は、東京ハイヤー・タクシー協会が「無線車のお問い合わせ先」にまとめています。掲載されているグループはすべて「24時間」と書かれています。早朝に使う予定があるなら、住まいの近くを走っているグループの番号を前もって控えておくと安心です。

早朝にかかる料金の内訳
早朝にタクシーを予約して乗ると、メーターの運賃のほかに、いくつかの料金が足されます。何が足されるのかを1つずつ見ていきます。

迎車料金と予約料金。23区の電話予約は1,000円
東京23区の大手タクシー会社4社の料金表を確かめると、どこも迎車料金500円、予約料金500円でした。今すぐ呼ぶときは迎車料金だけ、時刻を決めて予約するときは迎車料金と予約料金の両方がかかります。4社のうち1社は、よくある質問で「予約料金として500円、迎車料金として500円、計1,000円」と明記しています。
| 項目 | 東京23区の大手4社 |
|---|---|
| 迎車料金 | 1回につき500円 |
| 予約料金(時間指定予約料金) | 1回につき500円 |
| 合計(運賃とは別) | 1,000円 |
| 無料の待ち時間 | 5分。過ぎるとメーターが動く |

旧記事では「迎車料金420円と予約料金420円で840円」と書いていました。いまの額とは160円違います。また、予約料金は国への届出で決まる料金で(道路運送法施行規則)、協会の運賃料金表には額が載っていません。会社ごとに決まる料金なので、23区以外で予約するときは、呼ぶ会社の料金表で確かめます。
たとえば東京の北多摩では、同じ会社でも予約料金が700円になっていました。アプリ経由で呼んだときの迎車料金も会社ごとに違い、かからない会社もあります。
地域によっては早朝予約料金がかかる
見落としやすいのが、早朝の予約にだけかかる料金です。各地の協会の料金表を確かめると、次のような例がありました。
| 地域 | 早朝予約料金の決まり |
|---|---|
| 大阪 | 午前4時から8時に配車または待機する予約に、1回ごとに400円(代表例) |
| 神奈川 | 午前4時から8時の時間を指定した配車予約に適用。額は事業者ごと。申込みは原則として前日の午後10時まで |
| 茨城 | 時間指定予約料金の中に「早朝」があり、事業者ごとに設定 |
| 東京の北多摩(一部の会社) | 午前3時から6時の予約は1,000円 |
| 東京23区の大手 | 料金表に早朝専用の料金はない(「適用外」と書く会社もある) |

神奈川の協会の料金表には「申し込み時間は、原則として前日の午後10時までとします」とあります。早朝の予約は、前日の夜遅くでは受けてもらえないことがあるということです。大阪は協会の運賃ページで迎車回送料金も400円としています。額は会社によって違うことがあるので、予約の電話で「早朝の料金はかかるか」を聞いておくのが確実です。
深夜早朝割増は22時から5時まで2割増
運賃そのものは、22時から翌朝5時までは2割増になります。東京都個人タクシー協会の説明によると、この2割増は「距離短縮方式」で計算されます。初乗りの距離が1.0kmなら、深夜早朝は「1,000m ÷ 1.2 = 833.333m」が初乗りの距離になります。
同じ考え方で加算の距離を計算すると、232mごとの加算は193.3mごとになります。金額で見ると、東京23区の深夜の初乗りは600円、加算は232mごとに120円です。距離を短くすることで、同じ道のりでもメーターが早く上がり、結果として2割増になる仕組みです。

メーターの仕組み全体は、タクシーメーターと料金の仕組みで、2026年4月20日の改定も含めて説明しています。
5時をまたいだとき。メーターと定額で扱いが逆になる
早朝に乗る人がいちばん気になるのが、乗っている途中で5時を過ぎたらどうなるか、でしょう。ここはメーター運賃と空港の定額運賃で、扱いが逆になります。
メーターは5時以降の走行分が通常の料金
配車アプリS.RIDEの法人向けコラムは、「翌朝5時を過ぎた場合は、5時以降の走行分を通常料金で算出します」と説明しています。4時50分に乗って5時10分に降りたなら、5時までは割増、5時からは通常の料金で計算される、という考え方です。
ただし、これは事業者のコラムの説明で、運賃の告示や運送約款の原文は今回確認できていません。旧記事にあった「切り替わるときにメーターが音を出す」という点も、出典が見つからなかったので、この記事では書きません。
空港の定額は、全部が5時前のときだけ深夜早朝の額
空港の定額運賃は考え方が違います。東京ハイヤー・タクシー協会は定額運賃の確認事項で、「ご乗車から降車までの時間が、深夜早朝割増時間帯(午後10時~午前5時)の中に全て含まれる場合」に深夜早朝の定額を適用すると書いています。
つまり、4時台に乗っても、空港に着くのが5時を過ぎていれば、全体が通常の定額になります。深夜早朝の額になるのは、5時前に降りた場合だけです。

世田谷区から羽田へ行く例
世田谷区から羽田空港までの定額は、通常が8,900円、深夜早朝が10,400円です。説明のために時刻を当てはめてみます。
- 4時20分に乗って4時55分に着く。全部が22時から5時に入るので、深夜早朝の定額10,400円。
- 4時40分に乗って5時15分に着く。5時をまたぐので、通常の定額8,900円。
出発を20分遅らせただけで、1,500円の差がつきます。時刻は説明用の例で、実際の所要時間を測ったものではありません。飛行機の時刻に余裕があるなら、5時をまたぐように出るのは理にかなった選び方です。

空港へ行く早朝の定額運賃
東京から羽田、成田、東京ディズニーリゾートへは、あらかじめ決まった額で乗れる定額運賃があります。協会の白書によると、羽田の定額は2010年10月21日に導入され、「メーターより10 ~ 30%程度安く、渋滞等による値上がりの心配のない定額運賃」として始まりました。早朝の空港行きには、まずこれを使います。
羽田空港までの定額(2026年4月20日から)
東京ハイヤー・タクシー協会の羽田空港定額運賃表(使用開始日2026年4月20日)の額です。深夜早朝は午後10時から午前5時です。
| 区・市 | 通常 | 深夜早朝 | 差 |
|---|---|---|---|
| 千代田区 | 7,600円 | 9,000円 | 1,400円 |
| 渋谷区 | 8,500円 | 10,000円 | 1,500円 |
| 世田谷区 | 8,900円 | 10,400円 | 1,500円 |
| 江戸川区 | 9,000円 | 10,500円 | 1,500円 |
| 新宿区 | 9,000円 | 10,700円 | 1,700円 |
| 台東区 | 9,100円 | 10,800円 | 1,700円 |
| 墨田区 | 9,100円 | 10,700円 | 1,600円 |
| 文京区 | 9,300円 | 10,900円 | 1,600円 |
| 中野区 | 9,900円 | 11,700円 | 1,800円 |
| 荒川区 | 10,400円 | 12,200円 | 1,800円 |
| 杉並区 | 10,800円 | 12,600円 | 1,800円 |
| 北区 | 11,000円 | 13,000円 | 2,000円 |
| 足立区 | 11,100円 | 13,100円 | 2,000円 |
| 豊島区 | 11,200円 | 13,200円 | 2,000円 |
| 葛飾区 | 11,300円 | 13,400円 | 2,100円 |
| 板橋区 | 12,300円 | 14,500円 | 2,200円 |
| 練馬区 | 12,800円 | 15,100円 | 2,300円 |
| 三鷹市 | 13,300円 | 15,700円 | 2,400円 |
| 武蔵野市 | 14,000円 | 16,500円 | 2,500円 |

深夜早朝と通常の差は1,400円から2,500円です。いちばん安い千代田区の7,600円と、いちばん高い武蔵野市の14,000円では6,400円違います。大田、品川、目黒、港、中央、江東の6区には、羽田行きの定額の設定がありません。空港に近い区なので、メーターで乗ることになります。
旧記事の表と比べると、19区市すべてで上がっています。上がり幅は24.2%から29.0%で、たとえば千代田区は5,900円から7,600円、武蔵野市は11,200円から14,000円になりました。古い表で予算を組むと足りません。

羽田の定額を使う条件
協会の羽田空港までのページと定額運賃のQ&Aから、使うときの条件をまとめます。
- 都内から羽田へは事前予約が必要です。乗る1時間前までに予約します。大手の会社は1か月前から受け付けています。
- 街で手を挙げて止めた車では、その場で定額にはできません。
- 迎車料金と予約料金は加算されません。
- 有料道路代は別にかかります。額は区間で変わり、会社の案内でも数字が一致していなかったため、ここでは書きません。
- 羽田から都内へ帰るときは、空港のタクシー乗り場なら予約なしで定額を使えます。

世田谷区の一部では、定額のほうがメーターより高くなることがある、と案内している会社もあります。定額は「いつも最安」ではなく、「渋滞しても上がらない」料金と考えると分かりやすいです。
成田空港の定額
成田空港への定額運賃は、23区と武蔵野市、三鷹市をAからDの4つのゾーンに分けています。こちらも事前予約が必要です。
| ゾーン | おもな地域 | 通常 | 深夜早朝 |
|---|---|---|---|
| A | 葛飾区、江戸川区、墨田区、江東区、港区台場、品川区東八潮 | 21,000円 | 25,000円 |
| B | 足立区、荒川区、台東区、文京区、千代田区、中央区 | 26,000円 | 30,000円 |
| C | 北区、豊島区、新宿区、渋谷区、港区(台場を除く)、目黒区、品川区(東八潮を除く)、大田区 | 28,000円 | 33,000円 |
| D | 板橋区、練馬区、中野区、杉並区、世田谷区、武蔵野市、三鷹市 | 30,000円 | 36,000円 |

深夜早朝との差は、AとBが4,000円、Cが5,000円、Dが6,000円です。羽田よりも差が大きいので、5時をまたぐかどうかの影響も大きくなります。成田は電話会社経由の定額なら1か月前から予約でき、成田から都内へ戻るときは3時間前までの予約が必要です。
アプリで空港の定額を使うとき
配車アプリでも空港の定額を使えますが、条件が電話とは少し違います。
- GOは、空港定額に事前予約がいりません。空港定額の手配料400円は表示額に含まれ、有料道路代は別です。
- GOでは、羽田空港から都内への移動にAI予約は使えません。AI予約と組み合わせられるのは、都内から空港への向きだけです。
- GOでは、成田空港から都内へ、アプリで定額を適用して配車することはできません。乗務員に相談します。
- S.RIDEの空港定額も6日前から20分前までの予約で、羽田行きは同じ6区で使えません。成田は23区と武蔵野市、三鷹市の全域から使えます。

空港定額でも、5時をまたぐかどうかの判断は同じです。S.RIDEは「予約時間に関わらず、実際の乗降時間が22時~翌朝5時の間に入る場合は、深夜早朝割増適用定額運賃」と書いています。予約した時刻ではなく、実際に乗って降りた時刻で決まります。
地方で早朝に乗るとき
旧記事の初乗りの表は、どれもいまと違う
旧記事には東京、茨城、山梨、宮城、大阪の初乗り運賃の表を載せていましたが、各地で2025年から2026年に運賃の改定が続き、どれもいまの額と違っていました。各県の協会が公表している額に差し替えます。
| 地域 | 旧記事の表 | いまの初乗り(普通車) | 実施日 |
|---|---|---|---|
| 東京23区 | 1.052km 420円 | 1.0km 500円 | 2026年4月20日 |
| 神奈川(横浜など) | 記載なし | 1.0km 500円 | 令和8年3月16日 |
| 茨城 | 2km 730円 | 1.0km 500円(上限) | ページに記載なし |
| 宮城(仙台市) | 1.7km 680円 | 1.3km 700円(上限) | 令和8年3月20日 |
| 宮城(仙台市以外) | 1.7km 680円 | 1.2km 800円(上限) | 令和8年7月1日 |
| 大阪 | 2.0km 660円 | 1.2km 600円(上限) | 2025年11月5日 |
| 山梨 | 1.8km 730円 | 取得できず | 取得できず |

出典は、神奈川県タクシー協会、茨城県ハイヤー・タクシー協会、宮城県タクシー協会の仙台地区と仙台市以外の改定のお知らせ、大阪タクシー協会です。大阪は上限の代表値で、会社によって設定が違う場合があると書かれています。山梨は協会のページから運賃の本文を取得できなかったため、空欄にしています。
「迎車料金は初乗りと同じ」は一般化できない
旧記事では「多くの場合は初乗り運賃が迎車料金として設定されています」と書いていましたが、これも言い切れません。東京と神奈川は「1回につき定額料金を事業者ごとに設定」、茨城は定額か、初乗り運賃の額を限度に回送距離で受け取るかの2通り、大阪の代表例は400円です。仙台では、迎車回送料金を1回100円、200円、300円のいずれかで設定できる仕組みが新しくできました。
24時間走っている会社の探し方
地方では流しの車がほとんど走っていない地域も多く、早朝は電話で予約するのが前提になります。問題は、どの会社が早朝の予約を受けているかです。
- 都道府県のタクシー協会を調べる。全国ハイヤー・タクシー連合会の都道府県協会一覧に、各協会の名称と電話番号が並んでいます。
- 協会の会社一覧を見る。たとえば神奈川県タクシー協会はタクシー会社一覧を公開していて、各社の所在地と電話番号が載っています。
- 前日までに電話で確かめる。「何時の予約を受けているか」「早朝の料金はかかるか」を聞きます。
- アプリが使える地域なら重ねて取る。GOのAI予約は東京、神奈川のほか、千葉、埼玉、大阪、京都、兵庫、北海道、福岡、宮城、愛知、石川の一部に対応しています。

正直に書くと、24時間対応かどうかを一覧で確かめられる公式のデータはありません。神奈川の会社一覧にも24時間対応の欄はありませんでした。最後は電話で聞くしかない部分です。そのぶん、前日の昼までに電話をかけておくと、断られたときにほかの会社を当たる時間が残ります。

予約のコツと前日のチェックリスト
キャンセルと待ち時間の決まりを先に知っておく
早朝は、予定が変わったり、寝坊したりすることもあります。キャンセルの期限と、無料で待ってもらえる時間は、予約の前に知っておきたい決まりです。
| 窓口 | キャンセル | 待ち時間 |
|---|---|---|
| GO(AI予約) | 15分前ごろまで無料。車両が決まったあとはキャンセル料がかかることがある | 設定時刻か車両到着の遅いほうから5分以内に乗らないとキャンセル扱い |
| S.RIDE | 20分前まで。過ぎると予約サービス利用料と同じ額 | 取得できず |
| DiDi | ドライバーが受けてから3分を過ぎると500円 | 取得できず |
| 23区の大手(電話) | 配車後5分を過ぎると、迎車料金を含むメーターの額 | 予約のときの無料の待ち時間は5分 |

GOでは、乗らないことが続くとAI予約がすべてキャンセルされることがある、とも書かれています。重ねて取った予約は、ほかで車が決まった時点で早めに取り消すのがマナーであり、自分のためでもあります。
雨や雪の日は前の日に
筆者が乗務していたころの実感として、雨の日など需要が高まりそうな日は、予約そのものが取りにくくなりました。アプリも同じで、GOは「天候によって予約枠に制限」がかかることがあると書いています。天気予報が崩れそうなら、受付が始まったらすぐに予約を入れておきます。
前日の夜のチェックリスト
- 予約の時刻と、乗る場所の書き方(マンション名や目印)
- 空港の定額か、メーターか
- 迎車料金と予約料金、早朝予約料金の有無
- 支払い方法(アプリはネット決済だけの場合がある)
- 無料で待ってもらえるのは何分か
- キャンセルがいつまで無料か
- 来なかったときに電話する番号

運転手の側から見た早朝
ここからは、筆者が都内で乗務していた2018年から2020年ごろの話です。いまの制度の説明とは分けて読んでください。
早朝に走っている車は、朝に出てきた車ではありません。前の日の昼から夕方に出庫して、夜を越えてそのまま走っている車です。朝4時ごろには、夜の早い時間に上がる型の車が帰庫し、道路に残る台数はさらに減ります。5時にはメーターの割増が終わり、7時ごろになってようやく朝の型の車が出庫してきます。

当時の会社では、15分以内に使わない依頼はすべて予約配車として受けていました。夜通し走ってきた運転手に、無線で「何時にどこ」と予約が入る形です。予約は受付の段階で、その時間に近くを走れる車があるかを見て割り振られるので、空いている車が少ない地域や時間ほど、断られたり、遠くの車が割り当てられたりしやすくなります。
予約を受け付けてくれる時期も、当時は会社によって違いました。2〜3日前から受ける会社もあれば、1日前からしか受けない会社もありました。いまは大手の電話予約はおおよそ7日前から、空港の定額は1か月前からと、公式に案内されています。
運転手の立場で言うと、早朝の予約は、乗る場所と時刻がはっきりしていて、行き先が空港のような長い距離になることも多い仕事でした。乗る側が前日のうちに予約を入れておくことは、運転手にとっても助かる話です。
タクシーの勤務の型や、夜を越える働き方については、タクシー運転手の仕事内容と新人の1年目の乗務記録で書いています。
この記事で訂正したこと
この記事は2020年4月12日に公開したものを、2026年9月24日に書き直しました。旧記事の数字や勧めていたアプリには、いまと違うものがいくつもありました。主なものを並べます。
| 旧記事の記述 | いまの事実 |
|---|---|
| 予約アプリはMOVがおすすめ | MOVは2020年に別の配車アプリと統合し、2020年9月に「GO」になった。MOVは現存しない |
| 東京は迎車料金420円と予約料金420円で840円 | 23区の大手は500円と500円で1,000円 |
| 初乗りの表(東京、茨城、山梨、宮城、大阪) | 山梨をのぞき、どれもいまの額と違う。山梨は取得できず |
| 多くの場合は初乗り運賃が迎車料金 | 迎車料金は地域と会社ごとに違い、一般化できない |
| 羽田の定額の表(19区市) | 全区市で古い。2026年4月20日からの額に差し替え |
| 深夜早朝の定額は22時から5時 | 乗ってから降りるまでが全部22時から5時に入る場合だけ。5時をまたぐと通常の定額 |
| 多くの運転手は7時くらいから出勤 | 時差出庫が主体で、早朝に走っているのは前日の昼から夕方に出庫した車 |
| 予約する方が確実 | どのアプリも電話も、配車を保証しないと書いている |

MOVについては、GOの運営会社の沿革に統合の経緯が載っています。旧記事を読んでMOVを探していた方は、いまはGOのアプリを入れれば同じように使えます。
よくある質問
深夜早朝の割増は何時までですか
22時から翌朝5時までで、2割増です。メーターで走った場合は、5時を過ぎてから走った分は通常の運賃になります。空港の定額は扱いが違い、乗ってから降りるまでの全部が22時から5時に入るときだけ深夜早朝の定額になります。
何日前から予約できますか
23区の大手の電話予約は、おおよそ7日前から当日までです。羽田と成田の定額タクシーは1か月前から受け付けています。アプリは窓口ごとに違い、S.RIDEは6日前から20分前まで、DiDiは30分後から3日後までです。
前日の夜でも予約は取れますか
空きがあれば取れます。ただ、どの窓口も配車を保証していません。前日の夜に電話で断られたときに、ほかの会社やアプリを当たる時間を残すためにも、前日の昼までに入れておくのが安心です。
予約するといくら余計にかかりますか
23区の大手に電話で予約すると、迎車料金500円と予約料金500円で、運賃のほかに1,000円です。会社や地域によっては、これとは別に早朝予約の料金がかかることがあります。
予約が取れなかったときはどうすればいいですか
アプリで取れなければ電話予約に切りかえ、電話で断られたら別の会社に電話します。当日の朝は、予約とあわせてアプリの今すぐ配車も試してください。ただし重ねて取った予約は、車が決まった時点で取り消します。
空港まではメーターと定額のどちらが得ですか
定額は渋滞しても上がらないのが利点です。東京ハイヤー・タクシー協会は制度を入れたときに、メーターより10~30%程度安くなると説明しています。ただ世田谷区の一部では、定額のほうが高くなることがあると案内している会社もあります。

まとめ
早朝のタクシーは、予約しても保証はされないという前提で、窓口を重ねて準備するものです。そのうえで、運賃のほかにかかるお金と、5時をまたいだときの扱いを知っておけば、当日の朝に慌てずにすみます。
- 早朝に走っているのは、前日の昼から夕方に出庫した車。台数はもともと少ない
- 予約はアプリも電話も配車を保証しない。前日の昼までに入れ、取れなければ別の窓口へ
- 23区の大手に電話で予約すると、運賃のほかに迎車500円と予約500円で1,000円
- 22時から5時まで2割増。メーターは5時を過ぎた分から通常の運賃
- 空港の定額は2026年4月20日から新料金。5時をまたぐと全体が通常の定額
- 地方は初乗りも迎車料金も地域ごとに違う。協会の会社一覧から電話で確かめる
- キャンセルの期限と、無料で待ってもらえる時間は予約の前に確認
料金と予約の条件は、ここに書いた2026年9月24日の時点のものです。乗る前に、予約する窓口の公式の案内で最新の額を確かめてください。




