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運行管理者試験センター(公益財団法人)の受験案内・受験概要・よくある質問・事業報告・試験結果データと、e-Gov の法令(道路運送法・旅客自動車運送事業運輸規則・貨物自動車運送事業法・貨物自動車運送事業輸送安全規則)、国土交通省と自動車事故対策機構の案内で、2026年9月25日に確認した内容です。試験の日程や手数料は回ごとに発表されるので、申請する前に試験センターの最新の案内を確認してください。
運行管理者は、バス・タクシー・トラックの会社の営業所で、事業用自動車の運行の安全を確保する業務を担う人です。バスやタクシーの会社については、道路運送法23条が、営業所ごとに運行管理者資格者証を持つ人の中から運行管理者を選ばなければならないと定めています。資格者証は、運行管理者試験に合格した人か、一定の実務経験などの要件を備えた人に交付されます。この記事は、そのうち試験の方を扱います。
ただ、受けようと思って調べ始めると、「タクシーの運転を何年もしてきたけれど受験資格はあるのか」「パソコンで受ける試験はどんな形なのか」「次の試験はいつなのか」「合格率はどのくらいか」と、確かめたいことがいくつも出てきます。試験は令和3年度からすべてパソコンで受けるCBT試験になり、紙の試験のころの情報とは申し込み方も当日の流れも変わっています。
この記事では、運行管理者試験センターが公開している受験案内と事業報告、e-Gov の法令の原文をもとに、受験資格、試験の形式、出題と合格基準、費用、日程、合格率の推移、合格したあとの手続きを順番に整理しました。driver-shift.com はタクシーやバスで働く人向けのサイトなので、旅客(バス・タクシー)の試験を中心に書き、貨物(トラック)の試験は違う点だけ並べます。
先に結論を書きます。受験資格は、運行の管理の実務経験1年以上か、基礎講習の修了のどちらかです。タクシーやバスの運転業務は実務経験に入らないので、運転手として働いてきた人は基礎講習のルートになります。試験はCBTで90分・30問、合格には総得点60%(30問中18問)以上と、分野ごとの最低正解数の両方が必要です。受験手数料は6,000円で、新規の申請はシステム利用料660円を足した6,660円です。令和8年度第1回(2026年8月8日から9月6日)の旅客の合格率は42.7%でした。次の第2回は令和9年2月中旬から3月中旬の予定で、詳しい日程は11月ごろ発表される予定です。

運行管理者試験とは
国が行う試験で、実施は指定試験機関
運行管理者試験は、道路運送法23条の4に定められた国家試験です。1項は次のように書いています(道路運送法 e-Gov)。
運行管理者試験は、運行管理者の業務に関し必要な知識及び能力について国土交通大臣が行う。
実際の試験の事務は、国土交通大臣の指定を受けた指定試験機関が行っています。運行管理者試験センターは自らを「法令に基づき国土交通大臣の指定を受けた指定試験機関として、運行管理者試験の業務を行っています」と説明しています(運行管理者試験センター センターについて)。受験の申請も結果の発表も、この試験センターのサイトから行います。
試験制度が始まったのは、国土交通省によると、貨物が平成2年12月、旅客が平成14年2月です(国土交通省「運行管理者について」)。旅客自動車運送事業運輸規則48条の11は「試験は、毎年少なくとも一回行う。」と定めていて、実際には年2回行われています。
旅客と貨物の2種類があり、違うのは30問のうち8問
試験は「旅客」と「貨物」の2種類に分かれています。路線バス、観光バス、タクシーの会社で運行管理者になるなら旅客、トラックの会社なら貨物です。出題は30問で、そのうち最初の分野の8問だけが違います。旅客は道路運送法関係、貨物は貨物自動車運送事業法関係です。残りの22問は、道路運送車両法関係4問、道路交通法関係5問、労働基準法関係6問、実務上の知識及び能力7問で、分野と問数が同じです(運行管理者試験センター 新規受験概要)。
1回の試験で申し込めるのは一つだけです。受験案内には「複数回の試験を申込むことはできません。貨物試験 、 旅客試験を含めて一人1回限りです。」と書かれていて、同じ回に旅客と貨物の両方を受けることはできません(令和8年度第1回運行管理者試験のご案内)。

運行管理者試験の受験資格
実務経験1年以上か、基礎講習の修了
道路運送法23条の4第2項は「運行管理者試験は、国土交通省令で定める実務の経験を有する者でなければ、受けることができない。」と定めています。その中身を決めているのが旅客自動車運送事業運輸規則48条の12です(旅客自動車運送事業運輸規則 e-Gov)。
試験は、試験の日の前日において自動車運送事業(貨物自動車運送事業法第二条第四項に規定する貨物軽自動車運送事業を除く。)の用に供する事業用自動車又は貨物自動車運送事業法第三十七条の二第三項に規定する特定第二種貨物利用運送事業者の事業用自動車の運行の管理に関し一年以上の実務の経験を有する者でなければ、受けることができない。
同じ条の2項で、この実務経験は、国土交通大臣が認定した講習(基礎講習)を修了することで代えられるとされています。つまり受験資格は次のどちらかです。
- ルート1 → 試験日の前日の時点で、緑色のナンバーの事業用自動車の運行の管理について、1年以上の実務経験がある
- ルート2 → 国土交通大臣が認定した講習機関で、試験と同じ種類の基礎講習を修了している
貨物の試験も、貨物自動車運送事業輸送安全規則31条で同じ内容が決められています(貨物自動車運送事業輸送安全規則 e-Gov)。実務経験で申請する場合は、申請のときに勤め先の実務経験承認者の氏名・勤務先名・役職名・電話番号・メールアドレスを入力し、その人からメールで承認をもらう必要があります。試験センターのよくある質問には「承認メールがないと受験資格がないものとし受験できません。」とあります(運行管理者試験センター よくある質問)。

タクシーやバスの運転の経験は、実務経験にならない
ここがいちばん誤解されやすいところです。受験案内は、実務経験に当たらない仕事を次のようにはっきり書いています。
①事業用自動車の運転業務、②営業、③総務、経理等の管理業務等は、事業用自動車の運行の管理についての実務経験に該当しませんので、ご注意ください。
タクシーやバスの運転手として何年働いていても、それだけでは実務経験1年の条件を満たしません。運転手として働いてきた人が運行管理者試験を受けるには、基礎講習を修了するルートになります。また、よくある質問では、会社が倒産して実務経験の証明を受けられない場合も「試験の種類に応じた基礎講習を受講していただくことになります」と案内されています。
どんな仕事が「運行の管理」に当たるかの細かな線引きは、受験案内に書かれていません。運転以外の仕事をしてきた人で、自分の経験が当たるかどうか迷う場合は、承認者になる勤め先か試験センターに確かめてから申請するのが確実です。

基礎講習の受け方
基礎講習は、国土交通省の表では「運行管理者及び補助者になろうとする者」が受ける16時間の講習で、運行管理に必要な法令や業務の基礎知識を学ぶものです(国土交通省「運行管理者について」)。国土交通省の講習認定機関の一覧には154の機関が載っていて、そのうち旅客の基礎講習の認定を受けている機関は118でした(2026年9月25日にページ上の欄を数えた数)。どの機関で受けても、国の認定を受けた講習であることに変わりはありません。
国の独立行政法人である自動車事故対策機構(ナスバ)は、対面の講習とeラーニングの講習の両方を行っています。対面の基礎講習は「3 日間連続での受講となります」とされ、途中で早退すると未修了になります。受講料は講習当日の受付で現金で払う方式で、金額は案内に載っていませんでした(ナスバ 指導講習Q&A(対面講習))。
eラーニングの「eナスバ」は、基礎講習の受講料が9,560円(税込、テキスト配送料660円を含む)です。受講できるのは1日6単元までで、ナスバのよくある質問には「基礎講習は最短でも修了までに 3 日を要します」とあります。受講期間は毎月1日から30日間で、4月と5月は実施していません(ナスバ eナスバのページ、eナスバ よくある質問)。申込みは受講のおよそ2か月前に始まり、たとえば11月に受ける回の申込期間は9月7日から10月6日でした(eナスバ 個人申込ページ)。支払ったあとのキャンセルと返金はできません。
バス協会やトラック協会の助成については、ナスバの案内で「各都道府県のそれぞれの団体によって、対応が違います」とされています(ナスバ 指導講習Q&A(共通))。勤め先が団体に入っている場合は、会社を通じて確かめてください。

講習の種類と試験の種類を合わせる
基礎講習にも旅客と貨物があり、試験センターの受験概要は「講習の種類と試験の種類が同じでなければなりません。」と書いています。旅客の基礎講習を修了した人が受けられるのは旅客の試験、貨物の基礎講習なら貨物の試験です。受験資格になる基礎講習は、平成7年(1995年)4月1日以降に修了したものに限られます。
受験申請の受付期間中にまだ講習が終わっていない人は、「基礎講習修了予定」として申請できます。令和8年度第1回では、令和8年7月29日までに講習を修了し、修了証明書などの写しを出す必要がありました。講習の申込みと試験の申請は別の手続きなので、両方を自分で進める必要があります。
再受験は書類が少なく、審査も早い
前に受けたことがある人は「再受験」で申請できます。対象は令和4年度以降に受験した人(欠席した人も含む)で、同じ種類の試験を受け、氏名が変わっていない人です(運行管理者試験センター 再受験概要)。再受験では受験資格を証明する書類と本人確認書類の提出がいらず、審査も新規が1週間から10日ほどなのに対して数営業日です。顔写真(6か月以内に撮影したもの)は再受験でも必要です。システム利用料は新規の660円に対して再受験は860円で、事務手数料200円の分だけ高くなります。

試験の形式(CBT試験)
パソコンで90分・30問、筆記試験は行わない
運行管理者試験は、紙を使わず、パソコンの画面に出る問題にマウスなどで答えるCBT試験です。受験案内は「CBT試験※で行います。(注)筆記試験は実施しません。」と明記しています(令和8年度第1回運行管理者試験のご案内)。試験時間は90分で、問題は30問です。単純に割ると1問あたり3分になります。
会場は全国47都道府県にあり、書類の審査が終わると、複数の会場と日時の中から自分で選んで予約します。受験案内は、座席の確保状況や申込み状況によって満席になることがあるとして、早めの申込みを勧めています。試験時間が終わる前でも終了ボタンを押せば退席できますが、退席したあとは再入場できません(受験申請及び試験当日の注意事項等について)。
メモ用紙とペンは会場で用意されているものを使い、試験が終わったら返します。会場では運行管理者試験以外の試験も行われていて、開始と終了の時刻が人によって違うことがあります。パソコンの操作に不安がある人に向けて、よくある質問では「マウス操作ができれば大丈夫です」と案内し、事前に練習できる体験版のページを紹介しています。

申し込みから受験までの手順
受験の申請はインターネットだけで受け付けていて、書面での申請は廃止されています。流れは次のとおりです。
- 受験申請 → 申請サイトでメールアドレス、申請情報、受験資格の情報を入力し、本人確認書類と顔写真を登録する
- 審査 → 新規は1週間から10日ほど、再受験は数営業日かかる
- 予約と支払い → 審査が終わるとメールが届き、会場と日時を選んで受験手数料等を払う。支払いが終わると予約が確定する
- 受験確認書 → メールで届き、これが受験通知書の代わりになる(郵送はない)
- 試験当日 → 顔写真付きの本人確認書類の原本を持って会場へ行く
申請のときに登録する本人確認書類は、運転免許証、マイナンバーカード(マイナンバーの記載がない表面のみ)、マイナンバーの記載がない住民票のどれかです。顔写真は6か月以内に撮影した、正面・上三分身で、帽子やサングラス、マスクをしていないものが必要です。支払いはコンビニ、クレジットカード、ペイジーから選べます。
予約の変更は3営業日前まで、支払い後は返金なし
予約した会場や日時を変えられるのは、試験日の3営業日前までです。試験日が土曜・日曜の場合は4営業日前までになります。ここでいう営業日は、土・日・祝日と年末年始の休業日を除いた日です。
支払いが終わったあとのキャンセルはできません。よくある質問には「受験手数料等は、理由の如何を問わず、お返しできませんのでご了承ください。」とあり、受験概要では次回の試験に回すこともできないとされています(運行管理者試験センター よくある質問)。仕事の予定が変わりやすい人は、予約の前に勤務の日程を確かめておくと安心です。

試験当日の注意
受付は試験開始の30分前から15分前までで、受付の締切時間までに受付できないと受験できません。締切後の遅刻が認められるのは、公共交通機関の障害の場合だけです。当日は、有効期限内の顔写真付きの本人確認書類(原本)を必ず持っていきます。運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、在留カード、運転経歴証明書などは1点で受験できます。
試験室には、許可されたもの以外は持ち込めません。受験案内の不正行為の例には、携帯電話と腕時計の持ち込みがはっきり書かれています。体に書き込みがある状態での入室も不正行為に当たります。会場に受験者用の駐車場はなく、公共交通機関で行くよう案内されています。受付の前に待機して勉強できる場所もありません。

CBT試験になった経緯
試験センターの令和8年度事業計画によると、新型コロナウイルス感染症の影響で、令和元年度第2回の筆記試験が中止になりました。国土交通省は令和2年10月に省令を改正してCBT方式の試験を導入し、試験センターは令和2年度第2回から一部をCBTで行い、「令和3年度から全面的に同試験による実施に移行した」と説明しています(運行管理者試験センター 令和8年度事業計画)。
身体に障害がある人など、特別な事情でCBT試験を受けられない人には、筆記試験を含む方法で別に対応するとされています。該当する人は、会場を予約する前に試験センターのコールセンターに連絡するよう案内されています。
受験者アンケートに出ていたこと
試験センターは、令和7年度第1回の受験者のうち令和7年8月2日から8月8日に受けた4,482人を対象にアンケートを行い、1,236人(27.6%)から回答を得ています(運行管理者試験(CBT試験)の適正化・利便性向上に関する調査 報告書)。回答者は貨物966人、旅客270人で、受験者全体の傾向とは限りませんが、CBT試験の実際を知る手がかりになります。
受験申請を誰がしたかという質問には、本人自身が999人(81%)、所属する会社が227人(18%)、家族・知人・その他が10人(1%)でした。会場で問題があった点(複数回答)では、周りの受験者の開始・終了時刻が違うため集中できなかったが268人、会場の場所が分かりづらかったが219人、パソコンの画面や文字が小さくて見づらかったが157人でした。一方で良かった点には、会場が近くて便利だったが560人、パソコンの操作が容易だったが537人と、多くの回答が集まっていました。
寄せられた意見には「図表のある問題で画面に直接入力できないのが困った。」という声がありました。画面の問題には書き込めないので、書き出して考えたいときは、会場で渡されるメモ用紙を使うことになります。

出題分野と合格基準
旅客の試験は5分野30問
試験の範囲は、旅客自動車運送事業運輸規則48条の10で、道路運送法、道路運送車両法、道路交通法、労働基準法と、それらに基づく命令の専門的知識、そして「その他運行管理者の業務に関し必要な実務上の知識及び能力」と決められています。試験センターが公表している旅客の試験の出題数は次のとおりです(運行管理者試験センター 新規受験概要)。
| 出題分野 | 旅客 | 貨物 |
|---|---|---|
| (1) 事業法 | 道路運送法関係 8問 | 貨物自動車運送事業法関係 8問 |
| (2) 道路運送車両法関係 | 4問 | 4問 |
| (3) 道路交通法関係 | 5問 | 5問 |
| (4) 労働基準法関係 | 6問 | 6問 |
| (5) 実務上の知識及び能力 | 7問 | 7問 |
| 計 | 30問 | 30問 |
法令の改正があった場合は、原則として施行後6か月間は、改正前と改正後で答えが変わる問題は出さないとされています。改正の直後に受ける人も、施行から6か月以内の新しい内容で答えが割れる問題は出ないということです。

合格は2つの条件を両方満たしたとき
合格基準は旅客と貨物で同じです。受験案内は次のように書いています(令和8年度第1回運行管理者試験のご案内)。
次の(1)及び(2)の両基準を満たすことが必要です。(1)原則として、総得点が満点の60%(30問中18問)以上であること。(2)上記表の出題分野ごとの正解問数が、(1)~(4)は1問以上、(5)は2問以上であること。
注意したいのは2つ目の条件です。30問中18問に正解していても、たとえば労働基準法関係の6問を1問も取れなかった場合や、実務上の知識及び能力の7問のうち1問しか正解できなかった場合は不合格になります。得意な分野だけで点を稼ぐのではなく、5つの分野すべてで最低限の点を取る必要があります。

出題例で見る問題の形
試験問題は持ち帰れず、試験後に問題と正答が公表されることもありません。その代わり、試験センターは「過去の試験問題」のページで、令和5年と令和6年のCBT試験の出題例(問題と正答)を貨物・旅客それぞれ公開しています(令和6年度CBT試験出題例 旅客)。
令和6年度の旅客の出題例30問を、問題文の指示で分けて数えると、「正しいもの(誤っているもの)を1つ選びなさい」が13問、「2つ選びなさい」が10問、「すべて選びなさい」が7問でした。実務上の知識及び能力の7問では、そのうち4問が「すべて選びなさい」の形でした。1つ選ぶ問題には、文中の空欄に入る語句を選ぶ形も含みます。
「2つ選びなさい」「すべて選びなさい」の問題は、選択肢の一つ一つが正しいかどうかを判断できないと正解できません。出題例は本番と同じ問題とは限りませんが、問題の形に慣れておくには役に立ちます。試験の後で自分の得点を知りたい人は、希望すれば140円で試験結果レポートを申し込めます。総得点と分野別の得点が、受験者全員の平均点と並んで表示されます。

運行管理者試験の費用
受験手数料6,000円とシステム利用料
受験手数料は6,000円(非課税)です。この額は旅客自動車運送事業運輸規則67条1号で「試験を受けようとする者 六千円」と定められています。これに、インターネット申請の利用料として新規は660円(税込)、再受験は860円(税込)がかかります。新規で受ける人の支払いは6,000円と660円で6,660円、再受験は6,860円です。試験結果レポートを付けると、それぞれ140円増えます(令和8年度第1回運行管理者試験のご案内)。
払った受験手数料等は、理由を問わず返ってこず、次の回にも回せません。受験の日程を決めてから支払いに進むのが安全です。
基礎講習と資格者証の費用
基礎講習で受験資格を得る場合は、講習の費用もかかります。eナスバの基礎講習は9,560円です。ナスバの対面講習とほかの認定機関の受講料は、講習機関ごとに確かめてください。
合格したあとの資格者証の交付手数料は、運輸規則67条2号で270円、オンラインで申請する場合は260円です。試験センターの交付申請の支援サービスに頼む場合は、手数料が2,930円(国に納める印紙代270円を含む)になります(運行管理者資格者証交付申請支援サービスのご案内)。

受験資格のルート別の合計
受験から資格者証を受け取るまでの合計を、ルート別に計算すると次のようになります。交通費、教材代、講習や試験で仕事を休む日の収入は入れていません。
| ルート | 計算 | 合計 |
|---|---|---|
| 実務経験1年 | 6,660円(受験)+270円(資格者証) | 6,930円 |
| eナスバの基礎講習 | 9,560円+6,660円+270円 | 16,490円 |
| eナスバの基礎講習+申請の代行 | 9,560円+6,660円+2,930円 | 19,150円 |
運転手として働いてきた人は基礎講習のルートになるので、eナスバで受けた場合は受験と資格者証を合わせて16,490円が目安です。講習をナスバの対面や他の認定機関で受ける場合は、講習の受講料の分だけ合計が変わります。

運行管理者試験の日程
令和8年度第1回(2026年)の日程
直近の令和8年度第1回は、次の日程で行われました(令和8年度第1回運行管理者試験のご案内)。
| 項目 | 日付 |
|---|---|
| 受験申請の受付 | 令和8年6月15日(月)から7月15日(水) |
| 基礎講習修了予定で申請した人の修了証の提出期限 | 7月29日(水) |
| 会場予約の締切 | 8月7日(金) |
| 試験期間 | 8月8日(土)から9月6日(日) |
| 結果発表 | 9月24日(木) |
試験期間はおよそ1か月あり、この間の1日を自分で選んで受けます。結果は発表日に試験結果通知書が郵送されるほか、発表日の午前9時以降に申請サイトのマイページでも確認できます。

次の第2回は令和9年2月中旬から3月中旬の予定
試験センターのトップページとよくある質問には「運行管理者試験は、年2回、8月頃及び3月頃に実施しています。」とあり、詳細は1回目が5月ごろ、2回目が11月ごろに発表する予定と書かれています(運行管理者試験センター トップページ)。
令和8年度第2回については、試験センターの令和8年度事業計画に「試験期間を令和9年2月中旬から令和9年3月中旬までの概ね1ヵ月間とする。」と書かれています。2026年9月25日の時点では、第2回の申請期間や具体的な試験日はまだ発表されていません。
参考までに、1年前の令和7年度第2回は、新規・再受験の申請が令和7年12月8日から令和8年1月14日まで、試験が令和8年2月14日から3月15日まで、結果の発表が4月1日でした。今回も同じ時期になるとは限らないので、11月ごろの発表を待って確かめてください。

全面CBTになってからの試験期間
令和3年度以降の試験期間を、試験センターの事業報告から並べると次のとおりです(令和3年度事業報告、令和4年度、令和5年度、令和6年度、令和7年度)。第1回は8月上旬から9月上旬、第2回は2月中旬から3月中旬に、毎回およそ1か月の期間が取られています。
令和6年度第1回は、台風10号の影響で一部の試験会場が臨時に閉鎖されたため、受験を予定していた910人を対象に、9月1日までだった試験期間を9月6日まで延長しました。

基礎講習から受ける人の逆算
基礎講習のルートで受ける人は、講習の時期から逆算する必要があります。eナスバの場合、申込みは受講のおよそ2か月前で、受講期間は毎月1日から30日間、4月と5月は実施していません。第1回の試験に基礎講習修了予定で申請するなら、令和8年度の例では7月29日までに修了していることが条件でした。第2回を目指す人は、11月ごろの発表で修了証の提出期限を確かめ、その日までに終わる講習の回を選ぶことになります。
合格率の推移
令和8年度第1回の結果
2026年9月24日に発表された令和8年度第1回の結果は、旅客が受験者7,128人・合格者3,047人で合格率42.7%、貨物が受験者29,323人・合格者12,061人で合格率41.1%でした(運行管理者試験センター 結果発表)。旅客と貨物を合わせると、受験者36,451人のうち15,108人が合格し、合格率は41.4%です。
旅客・貨物とも、全面CBTになった令和3年度以降の11回の中で、いちばん高い合格率でした。

全面CBT以降11回の合格率
試験センターの事業報告と試験結果データから、令和3年度第1回以降の11回を並べました。
| 回 | 旅客 受験者 | 旅客 合格者 | 旅客 合格率 | 貨物 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和3年度第1回 | 6,740人 | 2,196人 | 32.6% | 29.8% |
| 令和3年度第2回 | 5,787人 | 1,999人 | 34.5% | 32.3% |
| 令和4年度第1回 | 5,403人 | 2,167人 | 40.1% | 38.4% |
| 令和4年度第2回 | 4,675人 | 1,651人 | 35.3% | 34.6% |
| 令和5年度第1回 | 5,158人 | 1,780人 | 34.5% | 33.5% |
| 令和5年度第2回 | 5,434人 | 1,984人 | 36.5% | 34.2% |
| 令和6年度第1回 | 6,469人 | 1,984人 | 30.7% | 32.9% |
| 令和6年度第2回 | 6,430人 | 1,904人 | 29.6% | 34.1% |
| 令和7年度第1回 | 7,611人 | 2,592人 | 34.1% | 37.2% |
| 令和7年度第2回 | 6,679人 | 2,556人 | 38.3% | 38.9% |
| 令和8年度第1回 | 7,128人 | 3,047人 | 42.7% | 41.1% |
旅客の合格率は、最も低い令和6年度第2回の29.6%から、最も高い令和8年度第1回の42.7%までの幅にあります。令和6年度第2回のあとは、34.1%、38.3%、42.7%と3回続けて上がりました。貨物は29.8%から41.1%の間です。旅客の最高と最低の差は13.1ポイントあるので、1回分の数字だけで試験の難しさを判断しないほうがよいでしょう。

旅客の受験者数
旅客の受験者は、最も少なかった令和4年度第2回が4,675人、最も多かった令和7年度第1回が7,611人でした。貨物の受験者は毎回2万人を超えていて、旅客よりずっと多い人数です。

合格率の読み方
この合格率は、実際に受験した人に対する合格者の割合です。事業報告の表には申請者数・受験者数・合格者数が並んでいて、申請したのに受けなかった人は分母に入っていません。たとえば令和7年度第1回の旅客は、申請者8,266人に対して受験者7,611人で、655人(申請者の約7.9%)が受験しませんでした。
合格に必要な勉強時間や、平均で何回目に受かっているかといった公的な統計は見当たりませんでした。この記事では、合格率の数字だけを示し、「簡単」「難しい」とは書きません。
合格したあとの手続き
3か月以内に資格者証の交付申請をする
試験に合格しただけでは、運行管理者資格者証は手元に届きません。自分で交付の申請をする必要があり、その期限が法令で決まっています。旅客自動車運送事業運輸規則48条の6第3項です。
前項の資格者証の交付の申請は、試験に合格した者にあつては、合格の日から三月以内に行わなければならない。
試験センターの結果発表のページは、合格した人は結果発表日から3か月以内に運輸支局等へ申請する必要があるとし、「3ヵ月以内に申請を行わないと合格は無効になりますのでご注意ください。」と書いています(運行管理者試験センター 結果発表・合格後の手続き)。申請書類や申請方法の詳細は、試験結果通知書と一緒に送られてきます。申請には、試験の合格通知と、住民票の写しやマイナンバーカードの写しなど、氏名と生年月日を証明する書類が必要です。
令和8年度第1回の結果発表は9月24日なので、3か月以内は12月23日ごろまでになります。正確な期限は、届いた試験結果通知書の案内で確かめてください。
自分で申請するか、支援サービスに頼むか
自分で運輸支局等に申請する場合の手数料は270円(オンライン申請は260円)です。平日に窓口へ行く時間を取りにくい人のために、試験センターは交付申請の支援サービスを用意しています。申請書などの必要書類と申込書を専用の封筒に入れ、切手を貼らずに郵便ポストに出すだけの手続きで、手数料は印紙代を含めて2,930円です。資格者証は申込みを受け付けてから1か月から1か月半ほどで、レターパックで届きます。令和8年度第1回の合格者向けの申込期限は11月24日(当日消印有効)でした。

資格者証が交付されないことがある人
道路運送法23条の2第2項は、試験に合格しても資格者証を交付しないことがある人を定めています。一つは、資格者証の返納を命じられて、その日から5年たっていない人です。もう一つは、道路運送法やそれに基づく命令、処分に違反して罰金以上の刑を受け、その執行が終わってから5年たっていない人です。
試験を受けずに資格者証を得る道もある
運輸規則48条の5には、試験を受けずに資格者証を得る道も定められています。旅客自動車運送事業の事業用自動車の運行の管理について5年以上の実務経験があり、その間に国の認定を受けた講習を5回以上受けた人です。国土交通省の案内では「5年以上の実務経験、かつ、所定の講習5回以上受講(貸切を除く)」と書かれています(国土交通省「運行管理者について」)。このルートの資格者証は、実務経験を積んだ事業の種類ごとに分かれています。どの資格者証でどの営業所の運行管理者になれるかは細かく決まっているので、この道を考える人は勤め先と運輸支局に確かめてください。

資格者証を持っているだけなら講習の義務はない
ナスバの案内によると、「運行管理者資格者証のみを持っている方には、受講義務はありません。」とされています(ナスバ 指導講習Q&A(共通))。講習を定期的に受ける義務があるのは、会社で運行管理者に選ばれた人です。国土交通省は、会社は選任した運行管理者に2年に1回、運行管理者講習を受けさせなければならないと案内しています。
タクシー・バスの運転手が受けるとき
ここまでの内容を、タクシーやバスの運転手として働いている人が運行管理者試験を受ける場合に当てはめると、順番は次のようになります。
- 旅客の基礎講習を修了する → 運転業務は実務経験にならないため
- 旅客の試験に申請して合格する → 講習と試験の種類を合わせる
- 結果発表日から3か月以内に資格者証の交付申請をする
基礎講習を修了した人は、試験に受かる前でも、運行管理者の仕事を補助する「補助者」に選ばれることがあります。運輸規則47条の9第3項は、会社が資格者証を持つ人のほか、認定を受けた講習を修了した人の中から補助者を選べると定めていて、ナスバの案内も「基礎講習を修了した方については、運行管理者の補助者に選任することができます」と書いています(eナスバ 個人申込ページ)。選ぶかどうかは会社が決めることです。
受験者アンケート(貨物と旅客の合計)では、受験申請を所属する会社がしたという回答が18%ありました。会社が講習や受験の手続きを進める場合もあるので、運行管理の仕事に進みたい人は、まず勤め先に制度があるかを聞いてみるとよいでしょう。
運転手として働くための免許や仕事の中身は、別の記事にまとめています。タクシーの仕事の流れはタクシー運転手の仕事内容となるまでの全体像、二種免許の取り方は二種免許の取り方と費用、バスの運転に必要な免許は大型二種免許の取り方と費用、両者の働き方の違いはタクシー運転手とバス運転手の違いで確認できます。

受験前のチェックリスト
申請の前に、次の点を確かめておくと手戻りを防げます。とくに、講習と試験の種類を合わせること、支払い後は返金がないこと、合格後3か月以内の申請の3つは、あとから取り返しがつきません。

よくある質問
Q. 運行管理者試験は誰でも受けられますか?
誰でもではありません。試験日の前日の時点で運行の管理の実務経験が1年以上あるか、国土交通大臣が認定した基礎講習を修了している必要があります(旅客自動車運送事業運輸規則48条の12)。基礎講習は運行管理の経験がない人でも受けられます。
Q. タクシー運転手の経験で受験できますか?
運転の経験だけでは受けられません。受験案内は、事業用自動車の運転業務、営業、総務・経理などの管理業務は実務経験に当たらないとしています。運転手として働いてきた人は、旅客の基礎講習を修了して受験資格を得ます。
Q. 旅客と貨物の両方を同じ回に受けられますか?
受けられません。受験案内に「貨物試験 、 旅客試験を含めて一人1回限りです。」とあります。両方の資格が必要な場合は、別の回に受けることになります。
Q. 紙の筆記試験で受けることはできますか?
原則としてできません。令和3年度から全面的にCBT試験になり、受験案内には「筆記試験は実施しません。」とあります。身体に障害がある人など特別な事情がある場合は、会場を予約する前にコールセンターに連絡するよう案内されています。
Q. 次の試験はいつですか?
令和8年度第2回は、令和9年2月中旬から3月中旬までのおおむね1か月間の予定です(試験センターの令和8年度事業計画)。申請期間などの詳細は11月ごろ発表される予定で、2026年9月25日の時点ではまだ発表されていません。
Q. 過去問はありますか?
試験の問題は持ち帰れず、正答も公表されません。試験センターのサイトで、令和5年と令和6年のCBT試験の出題例が、問題と正答つきで公開されています。
Q. 何点取れば合格ですか?
30問中18問以上(総得点の60%以上)に正解し、さらに道路運送法、道路運送車両法、道路交通法、労働基準法の各分野で1問以上、実務上の知識及び能力で2問以上に正解することが必要です。18問正解でも、分野の条件を満たさないと不合格です。
Q. 合格率はどのくらいですか?
令和8年度第1回は旅客が42.7%、貨物が41.1%でした。全面CBTになった令和3年度以降の11回では、旅客は29.6%から42.7%の間で動いています。
Q. 合格に有効期限はありますか?
合格の日(試験センターの案内では結果発表日)から3か月以内に資格者証の交付申請をしないと、合格は無効になります。申請の書類と方法は、試験結果通知書と一緒に届く案内で確かめてください。
Q. 支払ったあとで受けられなくなったら返金されますか?
返金されません。支払い後のキャンセルはできず、受験手数料等は理由を問わず返ってこないうえ、次の回にも回せません。予約した会場や日時の変更は、試験日の3営業日前(土日の試験は4営業日前)までできます。
まとめ
運行管理者試験は、実務経験1年か基礎講習の修了で受けられる国家試験です。タクシーやバスの運転の経験は実務経験に入らないので、運転手から目指す人は旅客の基礎講習から始めます。試験はパソコンで受けるCBT試験で90分・30問、合格には60%以上の得点と分野ごとの最低正解数の両方が必要です。新規の受験は6,660円、令和8年度第1回の旅客の合格率は42.7%でした。次の第2回は令和9年2月中旬から3月中旬の予定で、詳細は11月ごろ発表される予定です。合格したら、3か月以内の資格者証の交付申請を忘れないようにしてください。

参考にした一次情報
いずれも2026年9月25日に確認しました。
- 運行管理者試験センター「新規受験概要」
- 運行管理者試験センター「再受験概要」
- 運行管理者試験センター「令和8年度第1回運行管理者試験のご案内」
- 運行管理者試験センター「令和8年度第1回運行管理者試験 受験申請及び試験当日の注意事項等について」
- 運行管理者試験センター「結果発表・合格後の手続き」
- 運行管理者試験センター トップページ
- 運行管理者試験センター「よくある質問」
- 運行管理者試験センター「令和6年度CBT試験出題例(旅客)」
- 運行管理者試験センター「運行管理者資格者証交付申請支援サービスのご案内」
- 運行管理者試験センター「センターについて」
- 運行管理者試験センター「令和8年度事業計画」
- 運行管理者試験センター「令和3年度事業報告」
- 運行管理者試験センター「令和4年度事業報告」
- 運行管理者試験センター「令和5年度事業報告」
- 運行管理者試験センター「令和6年度事業報告」
- 運行管理者試験センター「令和7年度事業報告」
- 運行管理者試験センター「令和7年度第1回 運行管理者試験(CBT試験)の適正化・利便性向上に関する調査 報告書」
- 道路運送法(e-Gov 法令検索)
- 旅客自動車運送事業運輸規則(e-Gov 法令検索)
- 貨物自動車運送事業法(e-Gov 法令検索)
- 貨物自動車運送事業輸送安全規則(e-Gov 法令検索)
- 国土交通省「運行管理者について」
- 自動車事故対策機構「eラーニング講習(eナスバ)」
- 自動車事故対策機構「eナスバ 個人申込」
- 自動車事故対策機構「指導講習Q&A(対面講習)」
- 自動車事故対策機構「よくある質問(eナスバ)」
- 自動車事故対策機構「指導講習Q&A(共通)」
試験の日程・手数料・申請の方法は回ごとに発表されます。申請の前には、運行管理者試験センターの最新の受験案内を必ず確認してください。




